読書レビュー

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読書レビュー:『教養としての「病」』(佐藤優/片岡浩史)

勤務医としては大学病院の勤務医が年収2,000万円を超えないというのも知らなかったし、開業医であっても平均2,730万円というのも想像よりは少なく感じられた。 そういった背景もあって、美容整形の世界に行って若くしてお金持ちになるという道を目指す人も出てきているのだろう。 お金を稼ぐことを第一に考えるのであれば、医者という職業は必ずしも適さないということかもしれない。 これはどの職業にも多かれ少なかれ言えることかもしれないが、特に公共性や公益性の高い仕事はより当てはまるように思う。 医療の問題は根深そうで、一気に変えることが難しそうではあるが、現状どういった問題点があるのかを把握できる点でも本書は一読する価値がある。 それにしても佐藤優氏の病状がファンとしては心配であるし、そんな中でも仕事を続ける佐藤優氏の倫理観に敬服の念を抱く。
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読書レビュー:『英語達人列伝II かくも気高き、日本人の英語』(斎藤兆史)

英語学習に適性もあり、かつ意欲もある人は著者の言うような王道の英語学習に進むのが好ましい。 しかし、そうでない人にとっては、仕事などで仕方なく英語を使わざるを得ない状況下で学習しなければならない場合が多く、そうなると王道の英語学習を薦めるのも難しいように思う。 あくまでコミュニケーションツールとして割り切って英語を使うくらいの感覚で、とりあえず伝わり、聞き取れ、読めればOKとなるのは致し方ないように思う。 それが教育としてどちらのスタンスを取るかによって一元的にどちらかのスタイルになってしまうから議論になるのだろうけど・・・。 ただ結局、個人がどういう判断でどちらの道を歩むのか決めるところだと思うので、あまり教育に拘り過ぎなくてもいいような・・・。 好きな人は勝手に勉強するし、どちらかというと方法論よりも動機付けの方が大事だと思う。 と、ご多分に漏れず自分も英語教育について語ってしまったが・・・、とりあえず自分としては適正がないにしても、本書の達人たちを見習いつつ今後も英語学習を進めていきたい。
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読書レビュー:『非常識な成功法則』(神田昌典)

本書にあるとおり「本当にこんな簡単なことで変われるのか、と思うだろう。そのように多くの人が疑うので、誰もやらない。その結果、やった人だけが、どんどん成功していくのである」というのが真理なのだろう。 だからこそ、とりあえず一歩足を出してみる。何か変化が起きるように。 何もせずに過ごせば当然のことながら何も変わらない。 自己保存というか現状肯定というか、変化を嫌うのが人間のデフォルトであることを考えれば、そういった変化を厭わずに行動できる人は少数なのだろう。だからこそ成功できる。 自分も斜に構えるタイプでもあるので、それで成功できるのかと疑問に感じてしまいがちだが、そこは素直にまずはやってみる。この姿勢が重要。 変化を怖れない。変化を怖れず行動して何かしら現状から変化を起こす。現状から多少でも変化すれば何かしら現実が変わってくる。 成功するとは現状維持したいという強い力に対する闘いのように思う。
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読書レビュー:『成功者の告白』(神田昌典)

仕事で問題を抱えれば家庭にも影響は出るし、家庭で問題が出れば仕事にも影響する。 よく考えれば当たり前のことであるのだが、意外と誰もこの点を指摘しない。 「家庭の話を仕事に持ち込むな」というようなフレーズに代表されるが、仕事と家庭のリンクに触れることはどこかタブーに近い印象がある。 本書は起業家の仕事と家庭の関係を中心に話を展開していくが、このことは起業家でないサラリーマンであっても当てはまるし、参考になる。 自分としても、家庭の問題から目を背けるために、ついつい仕事の世界に逃げてしまいたくなる欲求に駆られることがあるし、実際にそうした振る舞いをしてしまったときもある。 ただ、それでは家庭の問題が解決するわけではないし、その未解決が仕事にも影響してくる可能性は十分にあり得る。 家庭の問題だからと蔑ろにする態度は、回り回って仕事に影響してしまうことを考えれば、家庭にもしっかりと向き合っていくことは必須だろう。 この重要な指摘を小説を通して追体験できるのが本書のすごいところ。 もちろん単純に読み物としても面白い。オススメの1冊。
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読書レビュー:『欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア』(ルーク・バージス)

自分が人生において何を望むのか。 それは仕事やキャリア、家庭など人生全般への設計に関わってくる根幹的な部分に影響するものであり、そこに模倣的な「薄い欲望」が入らないように意識することは極めて重要に思う。 加えてこの考え方は無駄なものを買わなくなったり、無駄な行動を自制できるというメリットを副次的に生み出す気がする。 この書籍も400ページ弱あり、それなりに分量があるけれど、欲望と模倣の関係を捉え直していくのには有益な1冊である。
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読書レビュー:『稼ぎ方2.0「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代』(村上臣)

どうやってファンを稼いでいくか。 個人が「クリエイターエコノミー」のなかで生計を立てるには、このファンの獲得がセンターピンとなる。 既存のSNSや新たなツールも活用しつつ、どのマーケットでどういう切り口で自分の好きなもの、武器を提供していけるかが鍵となるが、この提供するコンテンツや内容を作り上げることが難しいことに変わりはない。 本書の著者自身も「私自身はやりたいことが見つからずに困った経験がありません」と語っており、このあたりは先天的なものを感じてしまう・・・。 まったく何も知らず、ただ漫然と仕事をするよりも、「クリエイターエコノミー」を意識しつつ、何かしら行動を起こせれば、少しは違った未来が見えてくる(はず)。 文書も平易で、これまでの考え方との対比しながら話が進んでいくので大変読みやすい。
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読書レビュー:『国難のインテリジェンス』(佐藤優)

これは「第三者委員会」のケースにとどまらず、あらゆる事件が起きたときも、その起きたときは色々とニュースになるものの、最終的に何が原因であったとか、どういった結果になったとかが報道されることは少ない気がする。(報道はされているのだろうけど、扱いが小さくなる) ニュースというメディアの性質上、新しいものが優先されるので、過去の事件の原因・結果が相対的に扱いが小さくなるのは致し方ないのだろうが。 その他でいうと人材の話も興味を引いた。 人口減少トレンドの日本においてどうやって優秀な人材を育むかは喫緊の課題。 かくいう自分ももちろん自分自身で勉強して、必要な分野のキャッチアップをすることは重要だが、子どもの教育という観点でもどうやって人的資本を高めるかは、親としても気にすべきところ。 佐藤優氏が「異文化体験はもっと早く中学生か高校生のうちにしておくと、将来、海外で学んだり働いたりしたいという動機を生み出すことになる」と述べているが、やはりどこかのタイミングで海外の異文化に触れさせることは、何かしらの動機づけに繋がる意味で重要だと自分も感じる。 対談本なのでわかりやすく、一つのテーマも短いので細切れでも読むことができる。読めば何かしらのテーマから得るものがあるはず。
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読書レビュー:『命綱なしで飛べ』(トマス・J・デロング)

「休みを取る」ということがイコール「忙しくない」に直結し、それが自分の重要度や貢献度の低下に結びつくことを怖れて、結果的に休みを取れなくなる。 これもわたし自身、おおいにハマっている罠だ。 こうした「忙しさの罠」に該当するかどうかのチェックリストが本書には記載されており、また同時にそこから抜け出すための方策も述べられている。これは他の罠も共通している。 全体として自分の弱さを認めつつ、そこから逃げることなく、自分の望むものを求めていくための一連の方法論が説かれている。 「成功者は弱さを見せることない」というイメージから脱却し、弱さを抱えた新たなプロフェッショナルを示される。 400ページ以上あって結構分厚いが、読みにくさはそこまで感じないので、割とスムーズに読める。
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読書レビュー:『同志社大学講義録 『ねじまき鳥クロニクル』を読み解く』(佐藤優)

そもそもわたしはこれまで村上春樹氏の作品を読んだことがない・・・。 いつか読もう読もうと思っているだけで、読むタイミング逸し続けている。 本を読むこと自体は好きなのであるが、読むことで何かしらを得ないといけないという考えにとらわれて、そのせいで小説を読むことが後回しになっているきらいがある。 小説を読むことで単純な知識が増えるわけではないという思い込みがそもそもいけないのだが、その点でいうと、こうやって小説から何かしら知識や教訓を学び取れるような設計となっている本書は自分にとってはものすごく有り難い。 こういった解説本が、オリジナルの小説を読む契機にもなる。 ちょうど村上春樹氏の新刊である『街とその不確かな壁』が出版されたタイミングではあるが、自分としては『ねじまき島クロニクル』をこのタイミングで読んでみようか。。。
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読書レビュー:『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』(冬木糸一)

読みたいと思ったきっかけ 書店で平積みされているのをたまたま目にしたのかがきっかけ。 「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 価格:1,980円(税込、送料無料) (2023/6/3時点) 内容 目...
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