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読書レビュー:『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』(古屋星斗)

偶発的にあてがわれたり、担当となった業務において成長が促される可能性を最初から無くしてしまっていいのかどうか。 ここは非常に悩ましい部分であり、結果論でしか判断できない気がするが、少なくとも自分のいる組織では、そもそも「本人の希望通り」に進むことも許されていない状況なので、この議論は遙か先にあるように思えてしまうけれど・・・。 本書は、若手育成の指南書であったり、現在の若者の特徴を教えることをメインに想定していると思うが、20代後半から30代が自分自身のキャリア戦略上のヒントを掴むために読むことも有益である。 古屋星斗氏の著作は今後も追いかけていくことになりそう。
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読書レビュー:『グリム、イソップ、日本昔話-人生に効く寓話』(池上彰/佐藤優)

要はバランスの問題なのだろうけど、中庸を取ることは難しいのかもしれない。 それではどういったスタンスで物事を見ていき、アクションを取るべきなのか。 その答えはきっとフルコミットとニヒリズムの間にあるはずだが、それはケースバイケースで答えは一つにはならないような気がしている。 これは各人がそれぞれどういった態度で望むべきか、それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら、バランスを考えながら構築していくしかなさそう。。この態度は中途半端な気がして、あまり我が意を得たりという感じにはなりづらそうだが。 自分自身の仕事観や人生観をふと立ち止まって考えるきっかけになるので、そういった視点からもオススメできる1冊。
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読書レビュー:『神学でこんなにわかる「村上春樹」』(佐藤優)

『騎士団長殺し』自体も結構長い作品なので、自分のようにそれを読破する自信がない人にとっても有用なように思う。 また「あとがき」に、村上春樹氏の最新作である『街とその不確かな壁』に対する佐藤優氏の読み解きも書かれているも嬉しいところ。 佐藤優氏の解説があれば読み進めることができそうなので、この調子で『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』なども同じ形で解説書が出ると個人的に嬉しい。 村上春樹氏のファンの方がこの手の書籍を手に取るのかわからないが、わたしのような村上春樹氏の初心者の方にはオススメできる1冊。
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読書レビュー:『組織を生き抜く極意』(佐藤優)

自分自身もノンポリというか、あまりそういったものに関与している自覚もないので、問題児か能力がないのかもしれないけれど・・・。 この話はスタンスを取る取らないという話にも通じているかもしれない。 組織を生き抜くうえでのヒントはもちろん、人生トータルでのヒントも何かしら得られるので買ってみて損はないはず。 ただ、最近新書の値段が上がってきている。今回の書籍も税込みで1,155円。昔なら税込みで900円くらいだったろうから、2-3割は値段が上がっているように思う。 特に青春新書は高めに設定している気がする。さすがに1,200-1,300円の新書となると、もはや単行本の値段になってくるのでやや購入を躊躇わざるを得ない。。。
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読書レビュー:『人生で読んでおいた方がいいビジネス書75冊』(土井英司)

何かを極めている人の言葉はどの分野でも通じるヒントや真理が含まれているように思う。 その意味でもこの書籍は是非目を通したい。 また『思考の穴』も読みたい。紹介されている「流暢性効果」がまさしく自分に当てはまるので苦笑してしまったところで、この本も面白そうに感じた。 こういった書籍をきっかけに色々と読みたい書籍が増えるのは楽しい。 が、やり過ぎると積読を増やすだけなので、そのバランスが難しいけど。 75冊紹介ということもあり、1冊の紹介は数ページで終わるので読むのもとっつきやすいので、読書慣れしていない方もぜひ。
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読書レビュー:『正しさってなんだろう 14歳からの正義と格差の授業』(佐藤優)

一見すると他の道に移ることは「逃げ」のようにも見えてしまうが、そもそも人の能力適性は遺伝レベルで違うことを考えれば、自分の適性と思われる分野に進むことは決して「逃げ」とは言えないだろう。 それぞれ自分が得意な分野で活躍できるように目指していくことは合理的な選択。 これは言うは易く行うは難しで、自分も含めてそれができないので困っている部分はあるが・・・。 大人が機微なテーマの概略を掴むのにも役立つが、子どもに対して親がこうしたテーマを説明するときのヒントとしても有用に思う。 もちろん子どもにプレゼントしても良いが、中学生のときの自分が親からプレゼントされた本を読むかと言われると、少し疑問ではあるけれど・・・。
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読書レビュー:『コンテクスト・マネジメント』(野田智義)

行動を規定しているのがマインドセットやメンタリティであることを考えれば当然なのであるが、ついつい忘れがちになってしまう点でもある。 「仏作って魂入れず」ではないが、会社という組織の一員としてどういったマインドセットを持つかは、価値観が多様化して、一つの方向に価値ベクトルを向けるのが難しい現代において、より重要になってくるように思う。 上記以外にも3Mの取り組み事例なども紹介されており、管理者側としてはもちろん、組織で働く人であれば管理者でなくても示唆に富む内容があるはず。 わたしもまだまだ一兵卒の平社員であって、マネジャーでもなんでもないが、マネジャーがどういう視点を持つべきか、その視座を持つという意味において本書は有用だと感じた。
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読書レビュー:『運は遺伝する』(橘玲/安藤寿康)

これを踏まえ、かくいう自分としては今後子どもにどう接していくか。 遺伝的な素養として知能が高いことはあまり期待できないし、運動能力が極めて高いということもなさそうではあるので、何かを強制して習わせることは避けるようにしたい。 本人の希望を聞いたうえで対応するのが一番だが、それだけだと視野が狭くなりがちなのが難点ではあるが・・・。 いずれにしても遺伝的な影響があることを認識したうえで、過度に子どもに期待しすぎることなく、なるべく本人の適性がありそうな活動にコミットできる環境を整えていくことを目指していきたい。言うは易く行うは難しであるが。
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読書レビュー:『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』(高松智史)

自分がマネージャーではないこともあって、後半のメンタル的な部分の方が刺さるものが多かった。 とにかく読みやすく、実用的・プラクティカルなので役に立つ、というのは前作から変わらないところ。 読めば何かしら気づくことがあるし、参考になる。 個人的には、「人生はメンタリティ。そしてビジネスはもっとメンタリティ」「ビジネスは人生の下位互換」というのが刺さった。 前者は、頭の回転だったり、知識の抱負さ、論理力などが大事だと思ってしまうところ、その前段階としてメンタリティが重要だということを再認識させてくれる。 いわゆる「勝者のメンタリティ」と言われるようになったのも、メンタリティの重要性に対する認知度が高まってきたからだろうか。 また後者については、捉え方によっては逃げているようにも聞こえがちだが、どう考えても人間にとって人生の方がプライオリティが高いことを考えれば、これは意識しておくに越したことはない。 仕事をしていると、ついつい仕事が人生の全てのように見えてしまうときがあるが、そういうときに視野狭窄にならないために、このフレーズを唱えよう。 内容が盛り沢山で、一度読んだだけだと消化しきれない。 著者が言うとおり、重要だと思ったところや、使える部分は「暗記」するまで繰り返し読み込まねば。
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読書レビュー:『キャリアを切り開く言葉71 「自分の強み」に磨きをかける』(北野唯我)

確かに自分自身が日常的にどういった言葉を使っているかに自覚的になることは、自分自身を言語化していくうえでの第一歩になりそう。 そこから自分が他人に対してどういった言葉を使っているかまでをモニターできるようになれば、相手に対してどんな言葉をチョイスすればいいのかもわかってくる気がする。 もちろん言葉のチョイスだけでなく、タイミングや言い方、そのときの関係性なども考慮する必要はあるだろうが、まずは直接的に意味を伝える言葉に意識を向けること。 月並みであるが何気なく使っている言葉に自覚的になる。これがまずは自分を知るスタートになる。 自分自身と向き合うきっかけを与えてくれる意味でも本書は有用であるし、なにより読みやすいので是非読んでみてほしい。
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