読書

読書レビュー:『独ソ戦』(大木毅)

読みたいと思ったきっかけ 佐藤優氏の著作のなかで推薦されていたのがきっかけ。 この本が出版された2019年のときから書店で見かけて気にはなっていた。 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 価格:946円(税込、送料無料)...
読書

読書レビュー:『哲学入門』(佐藤優)

あとがきに「本書は講義録をベースにしているので読みやすい」とある。 確かにこの分厚さ(400ページ以上)の割にページを繰るスピードは早かったような気がするが、しかし決して簡単なものではなかったように感じる。 哲学的な議論そのものが難しいということもあるが、元々が神学部の学生向けの講義であることから、神学的な要素に関する記述も多く、そこが更に難しい印象を与えているように思う。 わたし自身、これまで数々の哲学入門系の書籍に目を通してきているが、一向に身についている感覚はない。 大まかな流れであったり、各哲学者の概論的な内容はつかめているものの、詳細な内容や、それが何を意味するのかを説明することはできない状況にある。 もちろんこれは今まで読んできた書籍が悪いわけでなく、消化できずにいる自分に全面的に責任があるのだが、それだけ哲学を学ぶのは難しいということだろう。これは哲学に限った話ではないかもしれないが。 本書のなかで触れられるように「思考の鋳型」を摑むこと、ある考え方が過去のどの考え方を類似しているかを掴めるようになることは自分も極めて重要だと思う。 これはいわゆる抽象と具体の行き来という思考にも近しいわけで、それを考えると何かを考え、創出する過程においては必須のスキル?なのだろう。 本書についてはまだまだ消化不良の部分が多々あるので、こちらも繰り返し読んで知識を深めていきたい。
読書

読書レビュー:『室内生活 スローで過剰な読書論』(楠木建)

各種の雑誌や新聞などで掲載された書評や本に関する文章が1冊にまとめられたのが本書であり、そのため一つの書籍に対する文章は長くても10ページくらい(対談のものはもう少し長いが)となっている。 全体では500ページ以上ありだいぶ分厚く感じるが、どこから読んでもいいので取っつきやすい。 楠木建氏がビジネスの競争戦略を専門としていることもあり、ビジネス書や企業、組織に関する書籍が多いが、それ以外の政治、経済、哲学、小説などの分野に関する書籍に対しての文章もある。 どの文章を読んでも面白いし、読んでいて苦痛でない。この分厚さでも次から次へと読めてしまう。 「文章がうまい」という言葉に収斂されてしまうのだが、読ませる文章を書くのが上手いと感じてしまう。 色々な書籍が紹介されているので、それらを読みたくなってしまう。既に何冊か読みたい本をリストアップしており、買うかどうか迷っている・・・。 面白い書籍を探すために読むのも良し、経営やビジネスにおけるヒントを掴むために読むのも良し、文章自体を楽しむのも良し。どんな使い方もできる。 一つ一つが長くないのでスキマ時間に読むにもピッタリ。紙の本だと分厚くて持ち運びが大変ではあるが。 自分は気が向いたときにパラパラめくるようの本として、取り出しやすい位置(積読タワー上部)に置いておこうと思う。
テスト・検定試験

2022年11月1週目(10/31-11/6)の学習計画

子どもが生まれてから、休みの日に何もできない状況が続いている。 子ども世話をしたり、洗濯、掃除などをしていると、あっという間に休みが終わる・・・。 特に何をしているわけでもないので何となく焦燥感だけが募っていくのだが、これは仕方ないとして諦めたほうが気持ちも楽になるかもしれない。
テスト・検定試験

2022年10月5週目(10/24-10/30)の学習成果

年末に向けて仕事も忙しくなってきた。 それに加えてプライベートでも子どもが増えて、なかなかカオスな状況に・・・。 自分の時間を持つこと自体の希少さを実感する。
読書

読書レビュー:『危機の読書』(佐藤優)

ウクライナ侵攻に関する報道については、確かに日本も欧米諸国もロシアが悪い一辺倒になっている気はしている。 もちろん攻撃する側に問題があるのだが、それでも相手方がどういう論理で考えているかといったことも知る必要がある。 結局ある側面から切り取ったものしか物事を伝えることはできないし、それが事実がどうかもよくわからない。そういうなかで様々な人が自分で発信するメディアを持ち、その影響力が増大してきており、より訳がわからなくなっていく。 対談のなかでも「人は見たいモノだけを見て、聞きたいモノだけを聞きますからね」と出てきているが、自分の欲する情報だけを見聞きする環境に身を置くことは容易になっているので、この傾向は今後も続くであろう。 何かを信じ、ある前提に立ったうえでしか生活を送ることができないし、「順応の気構え」が生じるのは避けがたい。 しかしながら、そういった状況でもなるべく「自分で考える」という機会を増やしていこうとすることの重要性がさらに増してくるように感じる。 言うは易く行うは難しではあるが。
Apple製品

買ったものを大事に使いたい(最初だけ)

これはどのモノを買ってもそうなる。 高い洋服を買ったときも、最初は着るのが怖い。汚れたらどうしよう、破れたらどうしよう。そんなことばかり考えている。 しかしながら、これも時間が経つにつれてガシガシ着ていけるようになる。 高い眼鏡を買ったときも、最初はレンズを拭くのですら細心の注意を払う。少しでもレンズに傷がついたらと心配になる。 けれどしばらくするとそんなことも考えなくなる。 結局は、何を買っても最初だけ大事に大事にしようとするという話。 そうであれば買ったときに神経質にキレイに使おうとすることすら無駄に思える。 といっても買ったときはわかっていてもそうはならないのだけど・・・。
読書

読書レビュー:『信仰』(村田沙耶香)

ただ、カルトのように常識でない部分で何かを信仰するにしても、高級ブランド品に価値を見いだすにしろ、はたまたコスパ重視に生きていくにしろ、いずれにしてもお金に支配されていることに変わりはない。 現下の日本でいえばお金の支配は資本主義を意味していて、結局は一番の根本的なシステムである資本主義、お金からは逃れられない。 高級ブランド品志向、コスパ志向は言わずもがなお金が基準になっているし、カルト信仰にしても結局は「お布施」といった形や、何かを高額で販売したりすることで集金してしまうことを考えると、お金という基準からは逃れられていない。 まったく山奥で自給自足の生活をすればお金から逃れられるのだろうけど、そういった形式のカルトってあまり聞かない。わたしが知らないだけかもしれないが。 そもそもそういった自給自足形態を取っているのであれば、ほとんど誰にも迷惑が掛からないから問題が顕在化しないのかもしれない。 そうやって考えると、世の中「お金」だと改めて感じる。それは良い意味でも悪い意味でもあるのだろうけれど。 現代を生きていくうえで資本主義、お金は大前提であるがゆえに、ついつい無自覚でいてしまうが、そのシステムに乗っかって生きているということを自覚することが必要かもしれない。 それを知ったところでどうこうできる問題でもないのだけど。。。
Apple製品

iPhone 8のほうがiPhone 13 miniよりも寄って撮れる

単純に自分の操作ミスであったり、自分のiPhone 13 miniが悪いのかもしれないが、とりあえずマクロ撮影に近い状況だとピンぼけしてしまってうまく撮れない。 おそらくマクロ撮影に特化したレンズのあるiPhone Proシリーズがあるためにこういう状況になっているのだと思う。 それぞれのレンズごとに特性があり、無印やminiシリーズではマクロレンズはついていないので、そのために接写ができなくなっている模様。 それにしてもこう考えると、iPhone 8のレンズは近くも結構撮れて優秀だ・・・。
読書

読書レビュー:『バカと無知』(橘玲)

プラトンの哲人政治のようなイメージなのか・・・。 最近ではイタリアで右派政権が誕生したりと、世界各国でポピュリスト的傾向を帯びた政党が躍進しているが、こうした運動が一般的に大衆に支持されたものだとすると、本格的に資本家、知識人といった社会階層上部の人々が嫌悪感を抱いて、そこから脱出する術としてより資本主義を徹底して格差を拡大していくことで、テクノロジーを用いて大衆も満足させながら、現実世界への影響を完全にシャットアウトする方策を取るかもしれない。 直感的には嫌な印象を受けるものの、少し考えていくと「そういった世界で何も知らずに幸せに時を過ごすのも悪くないのかもしれない」と思い始める。 自分の認知としては知らなければ世界は存在しないわけで、そうであれば特にそういった体制に憤慨することもないだろう。これは諦念なのかわからないが・・・。 いずれにしても橘玲氏の著作を読むことで政治社会の問題の裏に、集団・個人の進化論的な理由がなにかしら影響していることがわかる。 先日読んだ『シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント』のなかでも進化論を学ぶべきこととして挙げられていた。 現代社会を理解するうえで進化論は必須の知識・教養となってきている気がする。
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