
読書レビュー:『それからの帝国』(佐藤優)
これだけ知識を有し、頭の回転の速い人が勉強しないといけないと言っている状況で、凡人が勉強しなくては差は開くばかり。
このあたりは一種諦めというか、知識人により勉強してもらい、国を良い方向に舵取りしてもらうことを期待するのも一般庶民の選択肢のひとつなのかもしれないが。
また佐藤優氏が次世代に経験を伝えることを意識し始めたのもサーシャがきっかけとなっていることも本書を通じてわかる。
ある程度の年齢に達すると自分自身が経験したことを次の世代に引き継ぎたくなるのは人間の本性なのだろうか。
人類の進化の過程で知が継承されてきたことに鑑みれば、本能的なものなのかもしれない。
佐藤優氏の身体的な不調の問題もあって、あとどれだけこの手の自伝的ノンフィクションが出版されるかわからないが、一読者としては可能な限り氏の物語を読みたい。
今回も間違いなくオススメできる。