読みたいと思ったきっかけ
『成功者の告白』を読んで以来、神田昌典氏の著作が気になっている。
内容
目次
目次は以下のとおりとなっている。
序章 | : | 成功は「悪の感情」から始まる |
第1の習慣 | : | やりたくないことを見つける |
第2の習慣 | : | 自分にかける催眠術 |
第3の習慣 | : | 自分に都合のいい肩書きを持つ |
第4の習慣 | : | 非常識的情報獲得術 |
第5の習慣 | : | 殿様バッタのセールス |
第6の習慣 | : | お金を溺愛する |
第7の習慣 | : | 決断は、思い切らない |
第8の習慣 | : | 成功のダークサイドを知る |
おわりに |
内容
わたしの気になった箇所について記載する。
序章(成功は「悪の感情」から始まる)
■まずは、自分の「悪」のエネルギーを活用する。そして短期間で、金銭的に安定軌道に乗る。その後、必死になって、心の面でも豊かになるように努力するんだ。つまり一気に「金」も「心」も目指すのではなく、まずは「金」に優先順位を置く。次に必死になって、「心」を磨く。この2ステップを意識する。
第1の習慣(やりたくないことを見つける)
■タイプミスじゃないよ。やりたいことを明確にするには「やりたくない」ことを明確にしなければならないんだ。ここがポイント。常識的な成功法則の本では「やりたいことを明確にしなさい」というアプローチをとる。ところが、やりたいことは、自分では自覚していなかったり、世間体に影響されてしまっていることが多い。
■つまり、「やりたくないこと」を明確化することによって、本当にやりたいことが見つかる。それは、あなたの潜在的に思っている願望を引き出してくれる。世間体、家族からの期待、友人・知人の常識。そんな手垢のついた「やりたいこと」ではなく、あなたの心が求める、本当の「やりたいこと」に光を当てる。
■「やりたくないこと」「やりたいこと」を突きつめていくと、いったい、自分が、何のために生きているのか考えはじめる。それは「ミッション」(使命感)といわれるものだ。人生上の目的意識といってもいい。
■でも、知っていることと、実際にやってみることの間には、巨大な溝がある。私も成功原則の本は何百冊も読んだ。でもね、正直、体験してみると、その体験は衝撃的だった。あまりにも衝撃的だったから、私はこうして、その力を人に伝えざるを得ない。
■こうなってくると、信じるか信じないか、科学的であるかないか、なんていうのは、どうでもいい。やればいいんだから、やれば。
第2の習慣(自分にかける催眠術)
■催眠術と聞くとおどろおどろしいが、人は繰り返しの言葉に弱い。同じ表現を単調に繰り返すと、軽い催眠状態になってしまう。その結果、繰り返された言葉を信じ、それに基づいた行動をとるようになる。
■自分で、自分の現実をコントロールすること。自分の現実は、繰り返される言葉、自分で発する言葉、そして他人が同調する言葉でコントロールされる。であれば、自分に都合のいい言葉を繰り返し、その言葉を発すればいいことになる。これは自分自身に催眠術をかけることに他ならない。
■より技術的にやろうと思えば、やる方法はたくさんある。でもね、やり方を学ぶ必要があるものを、時間をかけて学んでからやるよりは、簡単にできることを、いますぐやったほうがいい。
■でも、誰にでも実行できるレベルに徹底的に噛み砕いていくと、「朝晩、紙に書かれた目標を眺め、ニタニタする」だけ。時間にして、一日数分。頭を使う必要もない。これで目標が実現していくんだったら、あなた、それでもやらない?
■さぁ、このようにSMARTの原則に基づく目標設定のやり方がわかったら、今度はその目標を、毎晩、手帳に10個書き出すのである。この作業によって、目標の達成をさらに確実・短期間化できる。
■これは重要なので、強調しておきたいからもう一度言うけど、どんな小さな行動でもいいから、行動できることを書く。なぜなら、私も含めて多くの人っていうのは、はじめの一歩を踏むのに時間がかかるんだ。
第3の習慣(自分に都合のいい肩書きを持つ)
■自分は凡人だというイメージを持っていたら、成功者にはなれない。なぜなら、どんなに成功法則を学んだところで、自分は凡人であると思っていたら、成功しはじめても、自分ではその成功に気付かない。結果が出はじめても、それは単なる偶然だと考えてしまう。たとえ他人からは「すごいですね」と評価されたとしても、「いゃ、そんなはずはない」と、逆に成功しはじめた自分を否定する。
■やることは、新しい肩書きを紙に書いて、朝晩見る。それだけ。さらに徹底するならば、はじめのうちは歩きながら「私は、スーパー○○だ」とふつぶつ繰り返し唱えればいい。それ以上のことは必要ない。それだけで変身できる。
■本当にこんな簡単なことで変われるのか、と思うだろう。そのように多くの人が疑うので、誰もやらない。その結果、やった人だけが、どんどん成功していくのである。
第4の習慣(非常識的情報獲得術)
■私がテープを聴く習慣の重要性を訴えると「カセットテープはもう古いよ」とか「私は通勤時間が短いので、聴く時間がない」なんて言い訳をして、ちっとも実行しない人がいる。こういう人がいてくれるから、テープを聴いている人は笑いが止まらないんだな。それだけ簡単に差をつけられるからね。
■成功者と自然体でどんどん知り合いになっていく人には、共通点がある。まずは、一方的に「与えられること」を期待するのではなく、まずは相手に「与えること」からスタートする。言い換えれば「会って話が聞きたい」という自分だけ得ればいいという姿勢ではなく、相手に「私と会わなければ損する」と思わせるほどの圧倒的な提案をすればいい。
第5の習慣(殿様バッタのセールス)
■できるだけ早く見込み客からNOという返事を取ろうとする。ということは、いままでの「営業マンがお客を勧誘する」という立場からまったく逆転して「営業マンがお客を断る」立場になればいいんだ。
第6の習慣(お金を溺愛する)
■<お金をコントロールするための三つの原則>①お金に対する罪悪感を持たないこと、②自分年収は、自分で決めること、③お金が入ってくる流れを作ること。出て行く流れを作ってはならない
■なぜこれほどお金の流れについて重要視するかといえば、お金が出て行く流れを作ってしまうと、それが癖になってしまい、その流れを変えるのがむずかしいからである。
■結果としてわかったのは、一番むずかしいのは、ゼロから稼ぐとき。そのあとは幾何級数的に楽になってくる。お金が寂しがり屋というのは、本当だよ。まるでお金そのものが意思を持っているように、仲間を集め出す。
第7の習慣(決断は、思い切らない)
■このような感情の自然な動きがあるにもかかわらず、典型的な自己啓発セミナーに行けば、「ポジティブ思考でやれ!」「思い切って決断せよ!」と、現状を否定されるわけである。すると一時的に「おぉーやるぞー」とやる気を出すけど、セミナー参加後3日もたてば熱も冷めてきて、元の木阿弥。またはポジティブ思考を維持するために、セミナー中毒になるかいずれかである。結局、振り子状態を認識して、自分で行き詰まりを打開する思考プロセスを身に付けることがもっとも大事なのである。
■行き詰まりを打開するためには、いままで思いつかなかった解決策を見つける必要がある。そこで、発想力が湧きやすい寝入り端を使って、エクササイズする。目的は、現在の状況と、実現したい状況とのギャップを埋めていく、道筋をつけていくことである。
第8の習慣(成功のダークサイドを知る)
■子供や妻は、自分の影を見せてくれる存在である。家族に嫌な面があったら、それは自分の姿を忠実に映してくれる鏡である。家族が暮らしているのは、お互い学びがあるからである。相手の嫌な面を見るたびに、自分はどんな学びを得るべきなのかを考えること。その学びを得なければ、同じことが繰り返し起こることになる。
コメント
成功法則の書籍を読むと「本当にこれで成功できるのか」と疑う気持ちを抱いてしまいがち。
本書の内容を読んでも、目標を紙に書いたりするだけで成功できるのか、と疑念を持ってしまう。
ただ、そうやって疑問を持ってしまい、結局は何も行動しないのでは何も変わらない。
本書にあるとおり「本当にこんな簡単なことで変われるのか、と思うだろう。そのように多くの人が疑うので、誰もやらない。その結果、やった人だけが、どんどん成功していくのである」というのが真理なのだろう。
だからこそ、とりあえず一歩足を出してみる。何か変化が起きるように。
何もせずに過ごせば当然のことながら何も変わらない。
自己保存というか現状肯定というか、変化を嫌うのが人間のデフォルトであることを考えれば、そういった変化を厭わずに行動できる人は少数なのだろう。だからこそ成功できる。
自分も斜に構えるタイプでもあるので、それで成功できるのかと疑問に感じてしまいがちだが、そこは素直にまずはやってみる。この姿勢が重要。
変化を怖れない。変化を怖れず行動して何かしら現状から変化を起こす。現状から多少でも変化すれば何かしら現実が変わってくる。
成功するとは現状維持したいという強い力に対する闘いのように思う。
一言学び
はじめの一歩を踏むのに時間がかかる。
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