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読書レビュー:『「能力」の生きづらさをほぐす』(勅使川原真衣)
それにしても自分自身が「能力」が高く、世間的なステータスも得ていながら、現状の世の中のシステムや風潮に異議を唱える著者の姿が何よりも格好いい。しかも子育てもして、ガンの闘病をしながら。
この姿勢や生き方が言説の説得性や妙な納得感につながっているように思う。
本当はロジカルでないけど「あいつが言っているから」というのがないと結局は何も動かないというのも事実。
学校や職場問わずあらゆる場面でこの事実が出てくること考えれば、自分もそういった行為態度で日頃過ごせているかを点検しなければならない、と感じてしまった。
それくらい意志や熱意を感じる書籍であった。