大学受験の思い出(2浪目①)

大学受験

ついに始まってしまった2度目の浪人生活。

2浪目の始まりは、免許の取得から始まった。

少し受験のことを忘れた方がいい、という両親の計らいから、免許合宿に行くことになった。

免許合宿の費用もバカにならないと思うのだが、何故か行くことになった。

合宿の場所は新潟県であった。

4月のはじめ頃に新潟の自動車学校に出発した。

自動車学校での生活は思ったよりも快適だった。

毎日決まった時間にご飯があり、その合間に学科・教習があるという規則正しいリズムが、その快適さの要因だった。

毎日決まった時間に起床・就寝することの効用を人生で初めて体験できた。

合宿中も少しは勉強した。

毎日少しだけだが、学科・教習の合間できた時間を活用した。申し訳程度ではあるけども。

そんな快適な生活も3週間くらいで終わり、実家に戻ってきた。帰ってきてすぐに本免許を取得した。

2浪目のタイミングで免許合宿に通ったことは、結果論になるが良い選択だったと思っている。

当然、勉強しなければいけないのだが、少し違う風景を見ることで自分のメンタルヘルスにとってはプラスとなった。

全く受験と関係のない世界に居られたことがリフレッシュになった。

免許合宿に行くという、まったく浪人しているとは思えないスタートになった2浪目だが、勉強を始めるにはもう1つやるべきことがあった。

それは、2浪をするにあたっての条件であった、アルバイトの決定だ。

なるべく時間効率的に良く働きたいと考えた自分は、ファミレスの深夜のアルバイトに申し込んでみた。

1浪目に面接に落ちていたアルバイトに受かった理由は、そのファミレスの店長が浪人経験があって自分の状況を理解してくれた点に尽きる。これはラッキーだった。

こうして週に2〜3日、22:00から8:00まで働くことになった。

アルバイトに慣れるまでは1ヶ月以上掛かったと思う。

アルバイト自体が初めてだったのに加え、夜勤に伴う肉体的なダメージに慣れるまで時間を要した。

ようやく慣れてきたと思う頃には既に6月も半ばを過ぎていた。

ここまで全く勉強できていない自分は、そろそろ勉強しなければならない、という焦燥感に駆られていた。

2浪目の自分は何を考えたのか、受験科目をまた変更する。

日本史を世界史に切り替えた。

現役のときは数学、1浪目は日本史、そして2浪目は世界史。

私大文系の選択科目を毎年変更するという愚挙だった。

日本史自体をほとんど勉強していなかったとはいえ、世界史に変更するというのは今考えてもリスキーだと思わざるを得ない。

隣の芝生は青いといった具合に、日本史よりも世界史の方がとっつきやすそうに見えたとか、その程度の理由であった。

いざ勉強を始めようとするものの、何から手を付けていいのかわからない状態に陥っていた。

とりあえず世界史をやらないと、ということで『ナビゲーター世界史』や『実況中継』を読んではいたものの、ただそれだけで勉強している気がしていた。

また他にもアルバイトのシフトに深夜以外にも入ることによるリズムの変化も勉強を妨げていた。

宅浪している浪人生に予定など皆無なので、アルバイトのシフトに穴が空いたときにすぐに連絡が来ていた。

断ればいいものの、それをそのまま引き受けていたので、朝・昼・夜・深夜と各時間帯のシフトに入ることも多くなっていた。

そんな状況で生活リズムが安定することもなく、またしても勉強する習慣が身に付くことはなかった。

気がつけば夏が終わり、既に9月も終わりに差し掛かっていた。

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