読書レビュー:『君たちの生存戦略』(佐藤優)
この指摘は自分自身にもやや当てはまる気がする。
何かを強く信じてそれにダイブすることが怖いという感覚があり、それゆえにあまり深く信じることをしない。その姿勢がここでいう新たなシニシズムなのかわからないが、わたしは若干その傾向がある。
でも、確かに自分以外でも若い人たちはこういったマインドを持っている人が多くなってきているようには思う。
その意味でいってもこの指摘も示唆に富む。
この解決策として目的論をベースにした生き方が掲げられており、その事例として女優の小芝風花さんが挙げられているのも意外であったが、彼女の経歴を知って合点した。
本書のまえがきにもあるが、佐藤優氏自身が慢性腎臓病や冠動脈閉塞などで闘病中であり、健康上の問題を抱えている。
佐藤優氏のファンとしてはできるだけ長く活動していただき、より多くの知見を後世に残していってほしいと強く願っている。