比較的、本を読むのが好きだ。
いつ頃から好きになったかというと、高校生からだと思う。
高校生の頃から読書することが楽しくなり始め、それが今でも続いている。
もっとも趣味が読書、というよりも常に何かインプットしなければという強迫観念で読んでいる気もする。
小学生まで
小さい頃に親に本を買ってもらったり、読んでもらったりしていた記憶はほとんどない。
幼児期は読み聞かせなどで絵本を読んでいてもらったかもしれないが、覚えていない。
小学生になり、学校の図書館が使えるようになったタイミングで少しだけ図書館で本を読むことに没頭したことがあった。
しかし、それも2ヶ月くらいで終わってしまった。
小学生の頃の読書の思い出といえば、『かいけつゾロリ』のシリーズを集めていたことだ。図書館で読んだのがきっかけで夢中になり、ほぼ全巻を買ってもらった。
新刊が出る度に読むのが楽しみだった。
もっとも純粋な読書というよりも漫画を読んでいるイメージに近かったかもしれないが。
その後は、小学3年生くらいからは『週刊少年ジャンプ』を買うようになり、ジャンプ漫画にハマってしまい、ほとんど本を読まなくなった。
中学生
中学生時代に1冊も本を読んだ記憶がない。
宿題で出た読書感想文の本に『かいけつゾロリ』を選択肢、教師に呆れられたのは明確に記憶に残っている。
それくらい本を読むのが億劫だった。
中学時代は読むといえば漫画で、あとはゲームしたりと勉強も読書も皆無なまま過ごしていた。
高校生
高校生になったタイミングで、何故か急に「読書する=格好いい」という価値観に目覚めた。
読書そのものが楽しいというよりも、読書している自分が格好いい、高尚な趣味を持っている自分、というものに酔っていたというのが正確だ。
いま思うとだいぶ恥ずかしく、痛々しい奴だと思うが、その価値観で本を読み始めた。
最初はちくま新書や講談社現代新書などの中の読みやすそうな本を中心に買っていった。
受験で多大な影響を受けた和田秀樹氏の新書や齋藤孝氏の新書本など、比較的読みやすい内容のものから読んでいった。
そのなかでも、高校生のときに1番読んだ著者は藤原正彦氏だった。
ベストセラーである『国家の品格』を読んだことを契機にして、その後、藤原正彦氏の著作を読み漁った。
10冊くらいは著書があって、ほとんど文庫本化されていたこともあり、全部買って読むことが出来た。
藤原正彦氏に没頭したのは、彼が読書の重要性を強く主張していたこととも無関係ではないと思う。
読書している自分を肯定するために、読書を擁護する藤原正彦氏の著作を読んでいた側面も否定できない。
高校時代で合計100冊くらいは一応読んだと思う。
その中には夏目漱石や島崎藤村などの教科書に出てくる作家の本や、『坂の上の雲』などの長編もあった。
特に『坂の上の雲』を読み終えたときは、長編を読めたという単純な事実に嬉しかった。
ただし、高校3年生になってからは受験からの逃避のために読書していた。
高校3年生の11月、12月になっても何食わぬ顔で読書していた。
倉田百三の『愛と認識との出発』など小難しそうな本を読んで悦に入っていた。
その結果、当然ながら受験を全滅し、浪人することになる。
結局、浪人時代も受験から逃げるために本を読むことは続いてしまうのだけれども・・・。
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