
読書レビュー:『クリティカル・ビジネス・パラダイム 社会運動とビジネスの交わるところ』(山口周)
「『リーダーの不足』という問題は『フォロワーの不足』という原因によって生まれている、ということです」という指摘は、リーダー側に視点が向かいがちな「リーダー論」の盲点に思えた。
「当たり前だと思って疑わなかった社会の状況について、批判的な眼差しを向けて考察し」、「そのアジェンダが少数派のものなのかどうか」が重要なクリティカル・ビジネスは、私のような平凡な人間にとってみると、だいぶ遠い存在には思えて、少し高尚な感じがしてしまうのもある。
ただ、そういった取り組みが行われる潮流があることを知ることは重要であるし、その取り組みを導くリーダーの軽重あれどフォロワーになることはできるはず。