読書レビュー:『テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想』(橘玲)
こういった前衛的な取り組みがどれくらい平凡な小市民である自分に影響してくるのか未知数ではあるが、少なくともそういう考え方や取り組みが行われている(行われようとしている)という事実は薄っすらとでも頭に入れておくのは重要に思える。
それがすぐさま何の役に立つのかはわからないが、世界が進んでいる大まかな方向性を示唆しているようには思えるので、そこを掴んでおくだけでもそれなりに意味はあるだろう。
それにしても政治哲学の領域で語られていた政治思想の話において、ここまでテクノロジーが絡んでくると、学問分野として文系領域では全く閉じないものになってきたと痛感する。
これはどの分野にも言える話なので今更ではあるが、学際的という言葉がより顕著に感じられるようになってきた印象を受ける。