読書

読書レビュー:『楠木建の頭の中 戦略と経営についての論考』(楠木建)

プロジェクトを回すのは一事業の経営を追体験できるという意味では、確かに日本の商社はその機会に恵まれているように思うし、だからこそ優秀な経営人材が多数排出されているのだろう。 商社にでもいない限り、なかなかプロジェクト丸々回す経験は得られないと思うが、「事業を回す」という視点を常に持ちながら仕事をすることは有益に感じる。 ある程度俯瞰して自分の仕事を見ること。まずはそこからか。 自分自身もそういった「事業を回す」経験ができそうな場を探し、積極的に関与していく必要がありそうだ。
読書

読書レビュー:『平等について、いま話したいこと』(トマ・ピケティ/マイケル・サンデル)

しかし、その感覚が特定分野や場面ではなく、日常的に常時そのように感じてしまうというのは確かに「アイデンティティの危機」と呼べるように感じる。 このままそれぞれ属している(属していると思われる)コミュニティは、互いに交流なく、各々独自の生態系を有しながら閉じていくのだろうか。 久しぶりにこういったやや抽象度高めの内容を読んだ気がする。自分の住む世界が大きくどういった方向に向かうのか。その方向性を何となく掴むのにも定期的にこういった書籍に目を通すことは意義がある。
読書

読書レビュー:『人生の経営戦略 自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』(山口周)

経営戦略を立てるときに主体に全権がないと何もできない。いや、何もできないというよりは、できることが制限されるという方が正しいか。 自由に選択して実行できるという環境が何より重要なはずであり、もしその環境がないのであれば、それを取り戻すところから始めないといけない。 人生の経営戦略を構築する第一歩目は、自分で自分の人生に責任を持ち、何とかしていく、と自分自身と誓約するところから始まるのかもしれない。 人生を人に任せない。自分で責任を持って人生を運営する。自分自身もまずはそこから。
読書

読書レビュー:『楠木建の頭の中 仕事と生活についての雑記』(楠木建)

こう言うとスピリチュアルな感じもするが、「仕事ができる人」を思い浮かべるとき、「あの人なら何とかしてくれる」という思いを抱いているのは間違いない。 絶対的守護神のような信頼感。だからこそ一朝一夕では身につかないようにも感じる。 しかし、日々少しずつ実績を積み上げる努力をし、徐々に信頼を築き上げていったうえにそういった仕事ができる雰囲気やオーラは身につくのだろうか。 人間的なオーラとか雰囲気は、要素に還元できない気もするが、実績がなければそういったオーラを身にまとうのも難しいことを考えると、部分的には身につく気もする。 これはカリスマ性を後天的に身にまとえるのかという話に帰着しそうなような。 とりあえず自分は日々少しずつ精進し、実績を築き上げることを目指すべきか。 楠木建氏の著作は印象に残る部分が多いので、毎回抜粋が多くなってしまう・・・。
脱毛

全身脱毛通算7回目(上半身+下半身の7回目)@メンズリゼ

相変わらず施術は丁寧だと感じた。変わらず背中を照射してくれるのも良かった。 これまで3ヶ月周期に予約して照射を受けてきたわけだが、全身もVIOもそろそろ周期を伸ばしていくタイミングか。 毛の様子を見ながらになるが、とりあえずの目安としては6ヶ月くらいだろうか。 「ちゃんと生えてから照射した方が好ましいし、どれだけ期間を空けても効果的には大丈夫」ということだったので(契約で定めた期間内で消化する必要はあるけど)、いったん半年くらいを基準に考えていきたい。 ただ、既に全身とVIOで時期がズレてきたので、それぞれ別個に予約して行かないといけなくなりそうな気配が・・・。
読書

読書レビュー:『すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法』(楠木建)

一般論としても子どもに品格があるとは言えないように思うが、まさしくそれは「欲望に対して行為が早い」がゆえであり、それが品格の定義と逆だからだろう。 これは自分自身も気をつけねばならないこと。「欲しい」と思ったときに一息置いて、もう一度その必要性を考えてみると、不要であるという結論になることも結構ある。 がつがつしないで、ゆっくりと欲望に向き合う。そんな泰然とした構えで日々過ごすことで、ちょっとは「品格」ある大人に近づけるかもしれない。
読書

読書レビュー:『中学受験のリアル』(宮本さおり)

自分自身ができなかったことに対して、子どもを使ってリベンジする感覚。 これだけは避けねばとは思っているのだが、ついつい頭をもたげてくる。 これは勉強に限らず、英語、スポーツ、音楽など、何にでも通じる話ではあるが。 本書にも記載があるが、子どもが「自分らしさや自分の価値観、信念をもって自分で決めたことに従う」ことができるようにすること。自律できるようにすること。そこが目指すところだとは感じる。 まあこれは言うは易く行うは難しなのは重々承知しているが、肝に銘じておくべきことだと思う。 子どもの性格や適性を見極めながら、どの選択肢を選ぶのか、どういった順序で進めるのかを検討し、子どもに助言していく。あくまでサポートとして。 ついつい受験となると、トップ校のスーパーエリートの話を想像してしまい、そこに加わり戦うことを夢見がちであるが、それだけが受験でないと気づかせてくれる1冊。
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読書レビュー:『「うちの会社にはいい人が来ない」と思ったら読む 採用の問題解決』(北野唯我)

わたしとしては「人や組織は、ロマンとソロバンで動く」という部分が印象に残った。 基本的にはソロバンが重要になってくるとは思うが、ソロバンという軸だけだと天井はなく、それが数値ゆえに永久に比較競争からは避けられない。 そういうときこそロマンが必要になる。その会社や事業のミッションやビジョン、企業イメージによってどれだけその仕事に納得感が得られるか。 ソロバンだけでなくロマンとの両輪が必要であると再認識した。
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読書レビュー:『ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論』(近藤康太郎)

本書のなかでいうと「はじめに」の冒頭に書かれている「なぜ生きているか?なぜもなにもない。朝、起きちゃったからだよ」というフレーズが印象深い。 一生命体である自分がなぜ生きているのか。そこに特に深い意味などない。 中学生くらいから幾度となく考え始めてきた(いる)この疑問への回答をシンプルにまとめているように思う。 ぶっきらぼうなこの言い回しも、疑問の深遠さと対比的で良い。 とりあえず自分も朝起き続ける限りは精一杯生きていこう。(こう字面にすると少し重たいか・・・)
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読書レビュー:『永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」』(早坂隆)

実際のところどうだったか判断がつかないところもあるが、仮に本書のとおりだとすれば「皇道派の青年将校たちの眼からすると、永田は『腐敗した軍中央の象徴』のように映った」というのは、本人がそう思っていないととしても、周囲にはそう見えてしまうという可能性は十分にあるといえる。 特に偉くなればなるほど、なかなか本人と直接話す機会もないだろうし、そういう状況下で周辺情報から誤って解釈してしまうのは避けがたいことなのかもしれない。 下の者の身としては、周辺情報だけですぐに判断しないことが重要だと感じる。これは何においても当てはまることだが、一方の情報だけではなく、もう片方(反対意見や反論)の情報にも接して検証することが肝要ということだろう。 これをきっかけにして、陸軍に関する色々な書籍にもう少し目を通していきたいところ。
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