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読書レビュー:『運動脳』(アンデシュ・ハンセン)

書籍自体の作りもわかりやすかったし、文章も読みやすかったので、すいすい読めた。 一応、この書籍自体は2018年3月に出版されている『一流の頭脳』の加筆・再編集版のようなので、内容的にはそこまで新しくなっていない可能性もある。(『一流の頭脳』を読んでいないので断定できないが) 新潮新書でシリーズとして出ているが、元々はサンマーク出版のほうが先行してアンデシュ・ハンセン氏を取り上げていたのだろうか。 新潮新書の『スマホ脳』の出版が2020年11月であるので、元々はサンマーク出版のほうが早めに手がけていたっぽい。 『一流の頭脳』もそれなりに売れたのだろうが、やはり『スマホ脳』のインパクトの方が強い。このあたりは新書だから売れたのか、タイトルがよかったのか、などヒットの理由として参考になりそうではある。
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読書レビュー:『こども性教育 (おそい・はやい・ひくい・たかい No.113)』(宮台真司/岡崎勝)

宮台氏のような人物が中心になったコミュニティのなかで経験し、模倣(ミメーシス)し、行動していくしか成長の余地はない。 結局人間としての総合力の問題であって、ひとかどの人物の凄みのようなものに直接触れることでしか啓蒙されることはないのかもしれない。 そうしたひとかどの人物は希少で、なかなかお目にかかれないことを考えると、「まともな」大人になることは運に恵まれた一部の特権になっていくのかもしれない。(もう既にそうなっているかもしれないが) 自分としてはまずは自分の子どもに対しての振る舞いを注意しつつ、人間としての総合力、凄みが出るように経験値を積み上げていく努力をしていくしかない。 ハウツー的に即効性がないし、事後性が高いけど、そこにベットする他に方法はないように思う。
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2022年7月購入書籍(先月何冊買ったのか)

仕事がバタバタしており、あまり精神的に余裕がないせいか、土日もゆっくりと本を読むような気分になれなかったことが、7月の冊数の少なさに影響しているかもしれない。 8月はもう少し本を読んでいきたいが、前半がコロナ罹患で丸つぶれしているので果たしてどうなるか・・・。
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読書レビュー:『独学の教室』(読書猿 他)

また幅広い分野の人物に独学について聞いている点も、普段見られない視点を得られてタメになる。 英語や数学などの具体的な科目の学び方なども掲載されつつ、独学の気構えや姿勢などの科目の手前の部分にフィーチャーしているものもあるので、読者がどのメッシュで独学について知りたいと思っても何かしら学びがあるように思う。 短期的にどうこうということも大事であるが、やはり長期的に自分がどういう知識や知恵を得ていきたいかを定め、そこに向かって独学していくことが重要だと感じた。 日々の精進しないといけない。
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読書レビュー:『絶対悲観主義』(楠木建)

確かに「あのときは良かった」「あのとき出かけてこんなことがあった」「あのとき誰かが〜と言った」など、過去の話を振り返っているときは楽しかった思い出であり、それを噛みしめることで幸せを感じているといえる。 「過去を振り返っているのは時間の無駄」とか、「今を生きろ」とか、色々と過去や過去の記憶を否定する言説もあるけれど、最終的に死ぬ直前に考えるのはきっと楽しかった思い出であることを考えれば、やはり過去の思い出は重要な幸福の源でありそう。 その他にも、人を行為主義で見るとか、時間の貯蔵性のなさ、失敗したときは何もするな、など各テーマどれも面白く、かつ参考になる内容だった。 この本は読んでいて文字通り時間を忘れてしまった。 すごい硬い本だったり、特定の勉強のための本だと、時間を忘れて本を読んだという経験はしづらいので、やはりこういうのはエッセイや小説に特有なのかもしれない。人にもよるだろうけど。 おすすめの一冊です!
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読書レビュー:『漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022』(池上彰/佐藤優)

3部作となっていた本書のシリーズもこれで最終巻。 今回に関していえば段々と現代になってきて知っている人の話も増えてきたこともあり、幾分か読みやすく感じた。 特に終章は現在から未来に向けての左翼の課題などを扱っていることもあり、前提知識がそこまで要求されないので、読む側の負担も少し軽く感じた。 左翼関連の歴史を追うには主要組織の名称と特徴を紐づけて頭に叩き込んでおくことが必要不可欠に思う。 それぞれの組織名称が似通っていたり、そもそも名前がメチャメチャ長かったりと本の字面を追うだけで覚えるのは至難の業だ。 その意味でいうと、やはり同時代を経験していて、組織名称を知っていたり、その特徴を掴んでいる年長者の方のほうが読みやすいのは間違いない。 自分としては左翼全般の知識をざっくりと把握することはできたが、個々の事例や組織の関係性をそらで言うことはできないレベルといったところ。 もう一度3冊を知識を整理しながら読んでいけば、もう少し理解度が深まるように思う。 こういう本を読むと、まだまだ勉強・知識が圧倒的に不足していると愕然とするが、少しずつキャッチアップしていくしかない。
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読書レビュー:『世界の〝巨匠〟の失敗に学べ!-組織で生き延びる45の秘策』(池上彰/佐藤優)

今回の書籍は組織で生き延びるというテーマが決まっていることもあり、わたしが一番刺さったのは「人間が群れを作る動物である」ということと、「組織が人の力を引き上げることができる」という2点。 前者については当たり前すぎて普段意識することがないが、すべての喜怒哀楽の出発点は群れを作る動物であるという前提に起因しているように思う。 その意味でいうと、何か起きた時にはこの大前提に返って考えてみることも有用であるように感じる。 また「組織が人の力を引き上げることができる」という点については、組織そのものの光の部分にフォーカスしていることで希望を持てる。 組織というと、もはやその言葉自体にネガティブな印象がくっついてしまっているが、そういうマイナス側面以外にプラスの側面もあるということを頭に入れておくことで、組織に対して別の角度で考えられるはず。 その他にも「上司の言う一般論は一般論でない」「近代的なパッケージが時代にそぐわなくなっていきている」など気付きや学びになることが多くあった。 対談本であることからも読みやすいので、組織に属する方には是非読んでみてください。
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2022年6月購入書籍(先月何冊買ったのか)

簿記試験が終わってから、もっと本を買いたくなるかと思ったが意外に買わずにいる。 書店には立ち寄っているのだが、そこまで惹かれる書籍がない・・・。 といってもゆっくりと本屋を見ているわけではないので、それが原因かもしれないが。 ゆっくりと本を読む時間が欲しいが、如何せん仕事がバタバタしているので7月もまたあまり読めずに終わってしまうかもしれない。
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レビュー(『上級英単語 LOGOPHILIA ロゴフィリア 』(北村一真、八島純))

まだまだ使い込んでいない状況ではあるが、自分としてはとても勉強になる単語帳といえる。 わたしはたまに英字新聞を駅で購入して読むことがあるのだが、そのとき気になって調べていた単語や表現がこの本で解説されていたこともあって、自分としてはかゆいところに手が届く書籍といえる。 自分で調べただけではわからない部分が単語のトリビアとして紹介されており、記憶の定着に良い効果を発揮している。 また後半の文学作品等については難しくて、まだまだ吸収できていないのが正直なところ。 英語の総合力を向上させる意味ではこういった文学作品等に触れることも必要と思うので、この機会を活かして勉強していきたい。
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2022年5月購入書籍(先月何冊買ったのか)

簿記の試験が2022年6月12日にあるので、それが終わったら読みたい本を読めそう。 5月に買った書籍の大半が積読状態になっているので、それらも徐々に読んでいって積読を「解体」しなければ。
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