思い出の本 読書を仕事につなげる技術(山口周)

読書

読んだ経緯

社会人になってからビジネス本を読むことが多くなった。

ビジネスフレームワークに関する本や、わかりやすい話し方の本など、いわゆるTHEビジネス本を読んで仕事に活かそうとする。

もちろん書いてある内容が具体的であるため、即効性があってとても役に立つ。

しかしながら、どうしても即席的な対処方法にしか思えないときも多く感じていた。

慶應義塾大学の中興の祖とされる小泉信三の「すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる」というフレーズに引っ掛かっていたのだと思う。

そんなときに今はなき紀伊國屋書店の新宿南口店で見つけたのが『読書を仕事につなげる技術』であった。

内容

基本的な内容としては山口周氏の読書術・読書の活かし方の本である。

この本の中で、社会人の読書は「ビジネス書の読書」と「教養書の読書」に大別される。

この区分けがこの本の一番の肝といっていいだろう。

「ビジネス書の読書」については、大体の本が読めばそのまま自分の日々の仕事に活かせるので、読んだらすぐに活かすようにすればいいとしている。ただ、「ビジネス書の読書」は誰でも同じアウトプットを得られる点で差別化が難しいとしている。

一方で、「教養書の読書」については、いつ効果が出るかわからないものであり、即席的に役立つものではないが、それ故にその人独自の個性が出るため差別化できるとしている。

読書をどう活かすかという問題は、「教養書の読書」にとって必要なことであり、だからこそ、その内容を活かすための本の読み方、読書メモのとり方が重要になってくる。

その中でも「情報の『イケス』」をつくることを薦めている。

「教養書の読書」を通じて得たインプットをアウトプットするためには、重要と思った箇所を、いつでも情報にアクセスできるようEvernote等に保存すること、また何度も再読することが大切だという。

そうして繰り返しその本の内容に触れることで、ふと良いアイデアが思いつくという。

読んでからの自分への影響

この本を読んで自分が行ったアクションとしては、

1. 積読タワーを買った

2. Evernoteに読書メモを取るようになった

3. ビジネス書マンダラに記載の本を買い始めた

積読タワーを買った

1.についてはこの本で紹介されていた、積読タワーを買って実際に使っている。

積読タワーとは読みかけの本をどんどん積んでいくための本置きなのだが、確かにこれがあると、どんどん本を積み重ねられる。

本棚に置くにはまだ早くて、直近で割と頻繁に読むだろうという本だったり、参考にしたい本などを置いておくのに重宝している。

もっとも私はあまり読みかけの本があるのが好きではなく、出来れば1冊ずつ読了したい派なので、あまり積読タワーに未読了の本があるとややストレスが溜まる。

あと、本を今よりも多く(月に20〜30冊)購入していた際に、積読タワーをもう1つ追加で買って家のリビングに置いていたが、子どもが生まれてから妻に邪魔といわれ、物置部屋に使われずに置いてある。。。

Evernoteに読書メモを取るようになった

2.については、本書で薦められているとおり、Evernoteを使って線を引いた箇所を転記するようになった。

山口周氏は最大で9箇所と本書で述べているが、わたしは切りよく10箇所で運用している。

もっともこのメモ自体をあまり見返していないので、有効に活用できていないのが現状だ。

ビジネス書マンダラに記載の本を買い始めた

3.については、この本の付録として山口周氏が作成したビジネス書マンダラの載っている本を買ってみたが、まだ読めずにいる。

ビジネス書マンダラとは「経営戦略、マーケティング、財務・会計、組織、リーダーシップ、意思決定、ゼネラルマネジメント、その他(経済学/心理学/社会学等」の各分野の超基本書、基本書、応用書を、マンダラ上に配置したマップとなる。

中心に近いところほど基本書で、外側にいくほど応用書となる。

このマンダラに基づいて、本を買ってみたものの、結局まだ読めていない・・・。

今からでも遅くない、読み始めよう。

まとめ

この本を読んで社会人の読書の種類を意識するようになった。

特に社会人になってからビジネス書を読むことが多くなっていたので、それを見直すきっかけになった。

教養書が本当にビジネスに活かせるのかについても、具体的に記載があるので、出来るかどうかは別として参考にはなるはず。

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