思い出の英語参考書

英語

わたしの保有している資格試験は、TOEIC L&R 950点・英検1級である。

英語運用能力は低いが、読むことに関しては平均よりは出来ると思っている。

英語を特に勉強していた高校時代・浪人時代(+大学1年生)に、印象に残っている英語参考書を紹介したい。

ビジュアル英文解釈Ⅰ

この本については、過去にも触れているが、自分が「英語を読める」という実感・自信を作るきっかけとなった本である。

それまで句・節の違いや修飾関係のルールなど考えずに英語を見ていた自分は、この本を通じて英語を読む最低限のルールを理解することが出来た。

具体的な使い方については和田秀樹氏の『「絶対基礎力」をつける勉強法』のなかに記載のとおり、ノートに英文を貼り付けて、それを全文和訳し、解説を読みながら自分の解答を添削していく形で進めた。

このノートは今も手元にあり、かなり頓珍漢な訳を書いては真っ赤に添削した記録が残っている。

その当時は全力で取り組んでいたのだが、いま見返すと頓珍漢な訳出で恥ずかしくなる。

これを取り組んだのは高校1年生の秋〜冬頃だったと思う。

学校の勉強をそっちのけで、『ビジュアル英文解釈Ⅰ』に取り組み、理解できないことも多々あった。

なんとか平日1講進めることは怠らずに、最後までやり遂げることができた。

最後までやりきったという達成感が嬉しかったのを今でも覚えている。

1週した後も何回か復習することで、最初の方でわからなかったことが理解できたり、繰り返し間違えるところが判明したりもした。

『ビジュアル英文解釈Ⅰ』をやり終えてから、模試の成績も上がったし、英語を読むことへのハードルが下がり、「英語が読める」という自信がついた。

この本は確かに合う・合わないがあるかもしれないし、今ではもっと良い解釈の参考書も出ていると思うので、今もオススメできるのかわからないが、自分としては高校生・受験生には一度目を通して欲しい1冊だ。(思い出補正が掛かっているのは承知しているが)

ちなみに続編である『ビジュアル英文解釈Ⅱ』も高校2年生の秋頃に取り組んだ。英文の難易度も結構上がるが、『ビジュアル英文解釈Ⅰ』が肌に合う人は『ビジュアル英文解釈Ⅱ』も取り組むと、『ビジュアル英文解釈Ⅰ』の復習にもなると思う。

単語王

1番長く使った単語帳が『単語王』である。

この本は高校3年生の春頃から使い始めた。

それまで『速読英単語』を使ったことはあったが、一般的な意味での単語帳は使ったことがなかった。

どれくらい英単語を覚えているかの確認するために、網羅性の高そうな『単語王』を選んだ。

最初はあまりに日本語訳が多くて面食らったが、同義語・反意語が掲載されており、そういった視点から単語をチェックすることで、入試の英文での言い換えにも気付くヒントになった。

この本は高校3年生・1浪目・2浪目と結局3年間使うことになった。

1浪目からは市販されているカード版のものを中心にチェックするようにしていった。

本の方は過去問や問題集で出会った表現などを書き込んだり、付箋を貼ったりして辞書みたいな形で利用した。

そのかいあってか、本はかなりボロボロになった。

ボロボロになった単語帳に関して賛否はあると思うが、自分としてはそれまでの勉強の成果が反映されているような気分になるので、そこまで悪い気はしていない。

現役のときも、1浪目のときも、そして2浪目のときも、どの試験にも『単語王』は持って行って試験を受けた。

自分が落ち続けてきた受験を全て近くで見ていたことになるわけだが、それもあってか「戦友」のようなイメージが今も強い。

キクタン英検1級

この本は大学1年生の夏頃に買った。

きっかけは『AERA English』の特集で竹岡広信氏が『キクタン英検1級』の話を出していた記事を読んだことだった。

英字新聞を読むに際して、語彙抜けを感じた竹岡広信氏が『キクタン英検1級』を頭に入れ直し、英字新聞を読んでは知らない単語を『キクタン英検1級』でチャックしたり、英字新聞を切り抜いて貼ったりしている、というインタビュー記事を読んで同じことをしてみようと思ったわけである。

取り組み方については毎日通学中に電車でひたすら単語をチェックして覚えるというシンプルなもの。

キクタン特有の音声データも活用しつつ、普通の単語帳と変わりなく使っていった。

1点だけ異なるのは、竹岡広信氏が実施していたように英字新聞の記事を『キクタン英検1級』に貼り付けたことだ。

当時実家で購読していた読売新聞の夕刊版に1文だけの英語ニュースが掲載されていた。

そこに出ている英文を『キクタン英検1級』に掲載されているか確認し、あれば該当ページに貼ったり、なければ関連しそうな単語の近くに貼付した。

こうすることで『単語王』のときと同様に単語帳に妙に愛着が湧き、今でも思い出深い本となっている。

結局その当時は単語の勉強だけして、英検1級は受験せずに、そのうち単語学習自体も止めてしまったが、その時の単語学習の蓄積が社会人になってから英検1級に受かったことに少しは効果があったと思う。

まとめ

挙げた3冊は今も自分の本棚にあり、たまに見返すこともある。

パラパラとめくるだけで、当時の思い出が蘇ってくる。

やはり単語帳は学習する時間も長くなるので、記憶に残りやすいのだろう。

そう考えると、そのなかで『ビジュアル英文解釈Ⅰ』が思い出に残っているのはインパクトが大きかった証拠かもしれない。

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