セール品と目利き
この時期になると夏物セールを目にするようになる。特に洋服・衣料品。
20%〜30%は当たり前で、なかには50%やそれ以上の値下げとなっているものも結構ある。
もちろん衣料品に限らず、Amazonや楽天などのECサイトでもセールが行われるので、そうなるとほとんどのジャンルの商品がセール対象となる。
セールは安く買い物ができるチャンスなので有り難い反面、セールになると気になることがある。
それは「自分が買ったものがどれくらい値下げになっているか」ということだ。
自分自身が定価やそれに近い値段で購入したものが、セールになってどれくらいの金額で売られれているのかがすごく気になってしまう。
自分が買ったものが完売していてセール対象になっていなかったり、そこまで割引されていなかったりすると妙な安堵感と優越感?を感じてしまう。
自身の買い物が間違っていなかったということが証明されたという感覚に近いのかもしれない。
買い物の目利き・センスがあることが暗に示されるような感覚だろうか。
ユニクロでの買い物の後悔
逆に、自分の買ったものが大幅にプライスダウンされていたりすると、ものすごく後悔する。
最近、わたしもこの手の後悔をしてしまった。
定価(税込で約3,200円)で買ったユニクロのショートパンツが今(2021年8月24日現在)790円(税込)となっている・・・。
ほぼ75%オフの金額。
モノ自体が悪いわけではないし、値段も3,000円なのでそこまで気にする必要がないとも思うのだが、さすがにここまで値引きされてしまうと、定価で買った自分が情けなくなってくる。
損のインパクトは得のインパクトの2倍以上という心理学の実験結果のとおり、損をしたという感情は強く残り、嫌な気分になる。
買ったものが値引きされたのを見たとき、それを損と感じて強い影響を受けてしまうどうすればいいか。
気に入ったものを買おう
この損得感情から逃れるにはどうしたらいいか。
こういうときに「定価で納得のいくものを買え」という答えがある。
定価でも納得いくものを買っていればそんな後悔はなく、後悔しているのはモノ自体をきちんと選べていないからだ、という話。
自分の例でいえば、なんだかんだ言って買ったショートパンツがそこまで満足いくものだと思っていなかったから、損した気分になる、といったところか。
本当に満足していれば値引きされていても、自分が納得していればいいと感じるはずだから、定価で買いたいと思うものだけを購入せよ、となる。
しかしながら、これは本当か。
買ったもの自体の評価は、周りの人がどれだけそれを評価しているかによって決まるのではないだろうか。
今回の例でいえば、仮に自分の買ったショートパンツを、周りの人も買って完売になったという事実があれば、わたしは満足した買い物だと認識していたように思う。
これは確かに周りに振り回されている駄目な人間の思考そのものだと思うが、現実としてそういう判断をしている気がする。
みんなが買いたいと思う・買っている商品だからこそ、それを買うと満足する。
みんな買いたいということは在庫がなくなることを意味し、そうなると完売してセールにならないので、結局どれだけ人気のあるものを買うか、という話になってしまうが。。。
解決策は・・・
この前提に立つと、買ったものがセールになっているかどうかを一切見ないというのが最善の解決策のように思う。
買った商品に関する他人のレビューを見ることを含め、買った後にその商品に関する情報を入手しなければ、そのモノだけが評価対象になる。
そうなれば後はそれを気に入るかどうかだけだ。
この商品レビュー全盛の時代だと、より一層そういった情報を意図的に入れないことが重要になってくるように感じるが、どうだろう。。。
コメント