読書レビュー:『宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか』(本村凌二/佐藤優)
特に、いまのヨーロッパがまったく「キリスト教世界」ではないという話(正教が強い東ヨーロッパは別だが)は、割と勘違いしてしまいがちなので重要な情報。
ヨーロッパのカトリック圏やプロテスタント圏が日本と同程度に世俗化しているという認識のうえに、日々のニュースを見ていく必要がありそう。
個人的には、逆張りではないが、これだけ世俗化してきている状況においてこそ宗教に対する知識や歴史を継続的に学んでおくことが肝要であるとも思えた。これもかなり打算的ではあるが・・・。