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読書レビュー:『天才たちのインテリジェンス』(佐藤優)

雑誌の対談企画なので仕方ないが、もう少し対談人数を減らしたうえで、その分一人一人の対談を増やしてもらったほうがより深い話が読めそうな気がする。 様々な専門家の話を見られるとはいえ、結局気になってしまうのは自分の関心が向く、斎藤幸平氏や大澤真幸氏の話になってしまうのは、自分の視野の狭さを逆に認識する良いきっかけになっているのかもしれない・・・。 大澤真幸氏の「学んだことが身につくかどうかは、個人のスペックや学習時間の問題ではなくて、究極には自分の問題だと思えるかどうかだから」というのは、当たり前の話ではあるけど、とてもクリティカルな指摘だと思う。
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読書レビュー:『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』(伊藤羊一/尾原和啓)

好きといっても他人と比べて相対的に弱いと感じてしまったり、そもそもいざ好きなのかと言われると即答できるほどではなかったり・・・。 このあたりシンプルに好きに熱中できるということも一種の才能のように思えてしまうこともある。 個人的には藤原和博氏のキャリアの掛け算理論ではないが、好きなことをを3つくらい挙げて、それを掛け算していくことで他者と差別化するイメージでいるが、それが上手くいくかはわからない。 好きなことの領域一つでは他人に敵わなくとも、あと2つくらい掛け合わせれば、その3つの領域すべて好きな人の割合はだいぶ減ってくるように思うのだが、どうなのだろう。
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読書レビュー:『グローバルサウスの逆襲』(池上彰/佐藤優)

インドネシアが潜在的な味方にもなり得るし、海洋国家として脅威にもなり得るために、日本としても対処しておく必要があるという指摘は盲点だった。 人口が増えていることや世界最大のイスラム教徒を有する国であるということは知っていたが、地政学的な重要性は盲点だった。 こういうと打算的であるが、自分としてもインドネシアの動向をチェックしていく必要を感じた。
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読書レビュー:『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』(手嶋龍一/佐藤優)

ユダヤ人の苦難の歴史を考えると、イスラエルが「ユダヤ人をユダヤ人であるという属性のみを理由に地上から抹殺するという思想を持つ」ハマスを中立化(殺害だけでなく、イスラエルに帰順する、もしくは国外に逃亡することでも構わない)するという考えにも仕方なさがあるように思える。 イスラエル国民に共有されているという「全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回してでも戦い、生き残る」という認識があるというが、それを実践しているといえる。 2024年12月中旬においては「パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で、イスラム組織ハマスが初めてイスラエル軍の一時的なガザ駐留に同意」という報道も出ている模様。 シリアでのアサド政権崩壊のニュースにより、より混沌としてきた中東地域において、そのキープレイヤーとなるイスラエルのロジックを知るためにも本書は有益であるように思う。
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読書レビュー:『クリティカル・ビジネス・パラダイム 社会運動とビジネスの交わるところ』(山口周)

「『リーダーの不足』という問題は『フォロワーの不足』という原因によって生まれている、ということです」という指摘は、リーダー側に視点が向かいがちな「リーダー論」の盲点に思えた。 「当たり前だと思って疑わなかった社会の状況について、批判的な眼差しを向けて考察し」、「そのアジェンダが少数派のものなのかどうか」が重要なクリティカル・ビジネスは、私のような平凡な人間にとってみると、だいぶ遠い存在には思えて、少し高尚な感じがしてしまうのもある。 ただ、そういった取り組みが行われる潮流があることを知ることは重要であるし、その取り組みを導くリーダーの軽重あれどフォロワーになることはできるはず。
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読書レビュー:『「スティーブ・ジョブズ」翻訳者の仕事部屋 フリーランスが訳し、働き、食うための実務的アイデア』(井口耕二)

このあたりを指摘したくなるのは、自分自身は原文をきちんと読めるというプライドや自負心を示したいがためなように勘ぐってしまうことがたまにある。 建設的なやり取りならばいいのだろうけど・・。 しかし、ここまで徹底的に調べて訳文を紡ぎ出しているとなると、機械翻訳とはまだまだ差が埋まらないように感じた。 機械翻訳の精度が今後も上がり、いずれはこういった周辺情報や日本語との構造的な違いまで把握したうえで訳文創出ができるようになるのだろうか。 プロフェッショナルがどこまで真摯に取り組んでいるかを知るという意味でも本書は役立つはず。
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読書レビュー:『働くということ「能力主義」を超えて』(勅使川原真衣)

個人的には事例として挙げられていた、人事採用においての指摘である「いざ選ぶ段階になると、自分にとって「都合がいいか」を無意識的に見てしまうことは、人の性です」というのが刺さった。自分と競合しそうな人を回避してしまうというのは、まさに自分も感じていたことであったので、耳の痛い話。わたし自身含め、自分の潜在的にも顕在的にも敵・競合になり得る人を意識的にも無意識的にも遠ざけようとしている。この認知の歪みは確かに自覚的になっておく必要があると強く感じた。自分自身は管理職でもないので、チームを率いることもないが、良いチームを構築するという視点からも本書の知識・知恵を持っておくのは有効なはず。
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読書レビュー:『どう生きる?ー人生戦略としての「場所取り」の教科書』(藤原和博)

こういう考えに嫌悪感や卑しさを感じながらも、結局は日常の場面場面で、この考えに支配されて行動してしまう。 自分自身で築き上げた明確な価値基準がないからこそ、他者の目を気にし、他者との比較のなかで自分のポジションを決めようとする。 ただ、人との比較は幸福から遠ざかる行為。この考えを脱却しないことには幸福になれないことをまた意味する。 どうやってこの価値観から逃れるか。価値観が個人単位だけで形成されず、文化的・社会的な影響も大きく受けることを考えると、容易に脱却できない気もするが、地道に考えを修正していく他ない。
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読書レビュー:『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』(古屋星斗)

偶発的にあてがわれたり、担当となった業務において成長が促される可能性を最初から無くしてしまっていいのかどうか。 ここは非常に悩ましい部分であり、結果論でしか判断できない気がするが、少なくとも自分のいる組織では、そもそも「本人の希望通り」に進むことも許されていない状況なので、この議論は遙か先にあるように思えてしまうけれど・・・。 本書は、若手育成の指南書であったり、現在の若者の特徴を教えることをメインに想定していると思うが、20代後半から30代が自分自身のキャリア戦略上のヒントを掴むために読むことも有益である。 古屋星斗氏の著作は今後も追いかけていくことになりそう。
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読書レビュー:『グリム、イソップ、日本昔話-人生に効く寓話』(池上彰/佐藤優)

要はバランスの問題なのだろうけど、中庸を取ることは難しいのかもしれない。 それではどういったスタンスで物事を見ていき、アクションを取るべきなのか。 その答えはきっとフルコミットとニヒリズムの間にあるはずだが、それはケースバイケースで答えは一つにはならないような気がしている。 これは各人がそれぞれどういった態度で望むべきか、それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら、バランスを考えながら構築していくしかなさそう。。この態度は中途半端な気がして、あまり我が意を得たりという感じにはなりづらそうだが。 自分自身の仕事観や人生観をふと立ち止まって考えるきっかけになるので、そういった視点からもオススメできる1冊。
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