読書レビュー:『命綱なしで飛べ』(トマス・J・デロング)
「休みを取る」ということがイコール「忙しくない」に直結し、それが自分の重要度や貢献度の低下に結びつくことを怖れて、結果的に休みを取れなくなる。
これもわたし自身、おおいにハマっている罠だ。
こうした「忙しさの罠」に該当するかどうかのチェックリストが本書には記載されており、また同時にそこから抜け出すための方策も述べられている。これは他の罠も共通している。
全体として自分の弱さを認めつつ、そこから逃げることなく、自分の望むものを求めていくための一連の方法論が説かれている。
「成功者は弱さを見せることない」というイメージから脱却し、弱さを抱えた新たなプロフェッショナルを示される。
400ページ以上あって結構分厚いが、読みにくさはそこまで感じないので、割とスムーズに読める。