読書 読書レビュー:『死の言葉』(佐藤優)
「資本の人格化」されたのがスティーブ・ジョブズであるという指摘をどう捉えるかは人によって異なるが、資本主義という経済システムを大前提から距離を取ってみると、確かにそういった解釈も妥当であるようにも思える。
死生観というのは極めて個人の考えや価値観が反映されやすいであろうことに鑑みると、この指摘は自分自身の考えや価値観が資本主義という目に見えないシステムに多大な影響を受けてしまっている事実を突きつけられる。
そういう意味においても、死というトピックについて考えることは自分自身の考えや価値観を見つめ直すきっかけになる。
本書はその取っ掛かりとしてとても優れているように思う。