簿記受験理由
第158回簿記検定試験の3級を受けてきた。
わたしは2021年の目標として簿記検定試験の3級・2級を取得することを掲げている。
簿記検定試験を受験したいと思った理由については、
- 簿記知識が有用という言説に影響されたため
- 仕事の知識としても将来的に必要になる可能性が高まったため
の2点が挙げられる。
特に今年になってから仕事上で簿記知識が求められるようになる可能性が高くなったのが大きい。現時点ではすぐに簿記知識が必要というわけではないのだが、後々ほぼ確実に要求されるようになると見込まれる。
そうであれば早めに勉強しようと思ったのが、主に簿記検定試験を受験しようと思った理由である。
所感
簿記検定試験の3級の出題範囲は以下のとおりとなっている。
出題形式 | 問題数 | 配点 | |
第1問 | 仕分け問題 | 15題 | 45点 |
第2問 | 補助簿、勘定記入 | 2題 | 20点 |
第3問 | 精算表、決算整理後残高試算表、貸借対照表・損益計算書 | 1題 | 35点 |
新試験制度となり、大問数が減ったが、それに合わせて解答時間も2時間→1時間となった。
以下、大問ごとの感想。
第1問(仕分け問題)
仕分け問題については、1〜2問ほど迷う問題があったが、そこまで引っ掛かるような問題はなかった。
ただ勘定科目を選択記号から選ぶ(”ア”や”カ”といった具合に)形式だとは知らなかったので、仕訳を書いているときに、選んだ記号が記入したい勘定科目になっているかわからなくなることが多々あった。
そのため通常よりもゆっくりと確認しながら解くようにしたので、その分の時間をロスした。
9割くらいは得点できているような感触はある。
第2問(補助簿、勘定記入)
第2問は(1)と(2)に分かれていた。
(1)は貸付金から生じる受取利息・前受利息(前受利息かどうかも問題になっていたが)について、そのT字フォームを完成させる問題。
(2)は備品などの固定資産の減価償却に関する仕訳の問題であった。
正直どちらの問題も途中からわからなくなってしまったので、第2問は壊滅的だ。
特に(1)は前期と翌期の受取利息の取扱いで混乱してしまい、ここで時間を使っても仕方ないと判断して飛ばしたので、ほぼ空欄となってしまった・・・。
(2)も(1)の動揺を引きずりながらの解答となったため、問題文の理解が怪しい。自分の記載した仕分けを見ても、今までこんな仕分けを見た覚えがない、というものを書いてしまった気がするので、間違っている可能性は高い。
第2問はおそらく0点に近い。取れていても5点くらいだろうか。
第3問(精算表、決算整理後残高試算表、貸借対照表・損益計算書)
第3問は、決算整理前残高試算表と決算整理事項等が記載されており、そこから貸借対照表と損益計算書を完成させる問題であった。
とりあえずできることをやろうと、決算整理事項等に記載されている事項の仕分けを計算用紙に全て書くことから始めた。そこからは見よう見まねで数字を入れていったが、最後は時間が足りず完成まで至らなかった。
途中の計算違いなどが起きている可能性は極めて高いが、それが仮に合っていれば半分強の20点くらいは取れるだろうか。
ただ、これまでこの手の問題で数字が合致したことはないので、正直合っている自信がない。
全体を通して
正直思っていたよりも難しかった。
第1問の仕分け問題までは「意外といける」という感覚だったのだが、第2問の(1)でペンがパタリと止まってしまった。そこから時間だけ浪費し、第3問は最後までたどり着かずに試験終了となってしまった。
勉強不足は明らかなので、落胆するわけではないのだが、それでも実際に「できない」現実を突きつけられるとショックを受ける。
ほぼ確実に落ちているだろう。
適当にやって受かるほど甘くはなかったということを身をもって感じられたことが一番の収穫かもしれない。
余談
初めて簿記検定の試験を受けたが、受験者層は割とTOEICと似ている気がした。わたしが受けた会場では、学生と思しき若者が半分くらいで、残りは各年代バラバラで構成されていた印象。男女比も半々くらいで、これもTOEICと同じくらいな気がする。
ただ、TOEICよりもご年配の女性が多く受験されていたように感じた。試験の特性上、そうなっているのか、それともたまたま会場で多く見かけただけだろうか。
今後の簿記勉強
本来であれば6月に3級を合格し、弾みをつけて11月に2級取得を目指す予定であったのだが、早速この予定は崩壊したといえる。
これから11月の試験に向けてどうしていくべきか。。。
11月の試験では3級と2級の併願受験を狙ったほうがいいのだろうか。それとも3級だけあるいは、2級だけ取得すればいいのだろうか。
いや、3級だけ受けるのはさすがに目標が間延びし過ぎる。
とりあえず最終的に2級を取ることを考えれば、11月に向けて2級の対策をスタートさせるべきだろう。11月に3級・2級を併願するか、それとも2級だけ受けるかは、その時の状況で判断することにしよう。
いずれにしても簿記をきちんと勉強して、問題演習もきっちりと行わないと3級すら受からないのははっきりした。自分の能力を考慮すればわかりきっていたことだが、そんな簡単な試験ではないのを痛感した。
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