You are what you buy.
正式な訳し方はよくわからないが、「自分とは、買ったものでできている」といったところか。
「自分=買ったもの」というイコール関係に言い換えてもいいかもしれない。
「その人がどんな人かを知りたければ本棚を見ろ」というような話もあるが、本も買うものであるから、「その人がどんな人かを知りたければ買ったものを見ろ」の方がより普遍的な気がする。
確かに言われてみれば、お金をどうやって使っているかによって、その人となりをかなり掴むことができる。
酒や煙草にお金を使う人、パチンコや競馬などのギャンブルにお金を使う人、スポーツ観戦にお金を使う人、ファッションにお金を使う人。
人それぞれお金の使い方があり、それを観察するだけでもその人がどんな価値観を持っているかを把握する大きなヒントとなる。
ギャンブルにお金を費やす人であれば、どちらかというと保守的な考えはしないはずと考えるし、ファッションにお金を費やす人であれば、流行やトレンドに敏感な人なのかなと考える。
もちろん上記のような判断はあくまで参考程度であるのは理解しているが、その人の性格や思考を考える際のヒントにはなる。
この考え方において重要なのは、お金を使わない(節約をする)というお金の「使い方」も、その人の思考なり価値観を強く発するメッセージとなる、ということだ。
わたしの知人に「通帳の残高が増えるのが楽しみ」という人が何人かいる。
彼/彼女はお金を使っているわけではないが、お金を使わないという「使い方」によって、その人の考え方や価値観をわかりやすく反映しているように思う。
最近はFIRE(Financial Independence, Retire Early)、すなわち経済的な独立に伴う早期の引退がブームになっている。
FIREについてどういうスタンスを取るかによってもその人の性格や思考がわかるのは、FIREがお金を使う行為と密接に関連しているからだろう。
わたしは人と話すときにその人が何に興味があるかはもちろん、何に対してお金を使っているかをなるべく把握するようにしている。そうすることでその人の考え方が理解しやすくなるから。当然ながらそれだけで全てがわかるわけではないけど。。。
逆に言えば、お金の使い方を変えれば人が変わる、ともいえる。
ドラマなどでよく見る、お金持ちになって高級車やブランド品を買うようになった友人に対して誰かが「お前変わったよな」とセリフをつぶやくのは、You are what you buyに照らせば当然の発言なのかもしれない。
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