わたしは奨学金を借りて大学を卒業した。今はその返済の真っ最中である。
大学生のときは奨学金を自分のこととして管理をしていなかったので、あまり事の重大さに気が付いていなかったが、なかなか凄い金額を借りている。
総額8,352,000円。
800万円以上の借金を背負って大学を卒業した。
内訳としては、利息の掛からない第一種奨学金が2,592,000円、利息の掛かる第二種奨学金が5,760,000円となっている。
わたしは大学入学の4月から、大学卒業の3月までの合計48ヶ月において、毎月、第一種を54,000円、第二種を120,000円借りていた。
月に17万円も入ってきていたと思うと驚く。新卒の手取りよりやや少ないくらいだろうか。
しかし、奨学金の総額をよく考えてみると大学の入学金・学費以上に借りていることに気が付く。
家計が厳しい状況にあった我が家は、奨学金を日々の生活費に当てていたのだと思う。
この点について、わたしは親に確認していないが間違いないと思う。
そもそも、奨学金を借りているにもかかわらず、学費の支払いが遅れているという連絡が2〜3回はあった。
その度に大学の事務局に行って手続きをしていた。
2浪している身としては親に文句を言いづらいが、さすがに奨学金に手を付けるのはご法度だと思う。
もっとも自分で奨学金を管理し、学費の支払いも自分で手続きすればこんなことになっていなかっただろう。
また、奨学金の金額を把握し、管理できていれば自分のアルバイト代などで工面してもう少し奨学金を減らせたのでは、とも今は思う。
もしかしたら生活費の補填として奨学金を使うのは割と珍しくないのかもしれない。
家庭の事情で致し方ないこともあるだろう。
しかし、結局支払うのは大学に行っている子どもなのだから、そこは何とか避けてもらいたい。
そして何より当の本人が自分の借金であると認識することが一番重要だと思う。
わたしはこのことを強く認識できていなかったことを後悔している。
とはいうものの、奨学金がなければ大学を卒業することが出来なかったことも事実だし、奨学金の利率が低く設定されていることもまた事実だ。
借りたものは返す。あと15年くらいは返済の日々が続く。
奨学金を借りる大学生には、自分の借金であるという意識を持って欲しい。
このことが意識できると日々の行動も変わってくる気がする。
もっとも、働き始めて自分で返済することにならないとわからない確率が高いが、だからこそ、そこに気が付くと大きい。
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