わたしは大学受験で2浪している。2浪するまでの経緯については、つらつらとブログに書いた。
2浪して良かったかと聞かれるとき、自分は良かったと答えることが多い。
わたしの場合は現役・1浪と全ての大学が不合格(=全落ち)だったので、基本的に大学生になるには2浪する他に選択肢はなかった。
大学生になり、就職している今から考えると、2浪しなければ現在の自分の生活・姿はないので、必然的に2浪を肯定せざるを得ないといった方がいいかもしれない。
今回は自分が感じた2浪したことによるメリットとデメリットを挙げてみたいと思う。(完全に主観的な内容であることはご容赦ください)
メリット
もう1度第一志望校に挑戦できる
初っ端から2浪のメリット?なのかどうか疑問であるが、もう1度第一志望の大学に挑戦できるチャンスが得られる。
全落ちしてしまって大学生になれなくて2浪する人も、第1志望に落ちて2浪する人も、自分の第一志望に挑戦できるというチャンスを得られるということは忘れてはいけないと思う。
勉強できる
これも正直メリットなのかわからないが、更に1年勉強することができると捉えられる。
実際にわたしは2浪の際、英語の勉強しているときに洋書や英字新聞を読むなど、受験勉強+αとして取り組んでいたこともある。
当然、基礎を怠ると抜けるという声もわかっていたので、気が向いたときに洋書や英字新聞を読むようにしていた。
これは2浪しているんだから難しいことをやらないと、という2浪している故の心理状態・考えが端緒になっているいて、若干危険な側面があることも当時も今もわかっているが、そういった取り組みがメンタルヘルスに良い影響を与えていたとも思っている。
少し話がそれたが、受験勉強をもう1年プラスで出来ることも人生トータルで見ればメリットと考えることも可能だ。
とりあえず就活に大きな影響はない
これについてもメリットといえるか疑問だが、2浪までは就活に影響はない。
厳密にいえば、あるところはあるが、大体の企業では問題ないといったところか。
わたしが就活していたときも、特に2浪だからダメということは表立っては感じなかった。
2社ほど2浪したことを詳しく聞かれたことがあったが、それ以外は特に影響はなかったと思っている。
もっとも金融系は2浪はNGといった噂(これが真実なのかはわかりらないが)があったので、金融系は受けないようにしていたので、影響がある企業はあることはあると考えられる。
デメリット
お金が掛かる
単純な話だが、もう1年浪人するとなるとお金が掛かる。
2浪目も予備校に通うとなると更に追加で費用が掛かるし、受験代もバカにはならない。
わたしは2浪目に関しては予備校に通わず、受験代はアルバイトで稼いでいた。
自分の家庭事情的にそうする他なかったわけだが、やはりお金が掛かることはデメリットとなるだろう。
生涯年収が減る可能性がある
もし2浪して24歳で入社した場合、同期の現役合格の人は22歳となる。
この会社が定年60歳の場合、2浪している人の方が早く定年となってしまうため、生涯年収が減少する。
これが生涯年収が減るという意味であるが、これは日本型の年功序列・終身雇用を前提にしている。
今後より一層、年功序列や終身雇用の会社制度がなくなっていき、転職が当たり前になり、定年がなくなるなどすれば、この生涯年収が減るという話もなくなると思うが、今のシステムのままだと生涯年収が減る可能性があることも確かだろう。
年齢が気になる
これも人によるし、その組織にもよるが、割と年齢を気にする人は多い気がしている。
同じ学年なのに年上である、同期なのに年上だ、といった具合に考える人が一定数いると思われる。
もちろん、これはその人のパーソナリティや組織文化などによって異なると思うが、年齢に過敏になる人もいると思ったほうがいいかもしれない。
海外だと年齢を気にすることは稀だとよく聞くが、日本においては未だ年齢の影響はあるということなのだろう。
2浪するとその後の年齢ギャップがあるので、その辺りが気になる人は気になるかもしれない。(本人、周囲を含め)
精神的ストレスが溜まる
これが何よりきつい。
わたしの場合は、自分の能力のなさや社会の中で孤立している感覚が相まって精神的にかなりきつい状況になった。
特に秋頃からは次もダメだったらどうしよう、という思いに駆られて精神的にかなりプレッシャーとなっていた。
結局そのプレッシャーから勉強が手に付かなくなってしまったりしたので、この精神的なストレスとの戦いは2浪をする上で避けられないように感じる。
わたしはアルバイトしていることで社会とのつながりがある実感が得られたことや、アルバイトによる肉体的な疲れで、余計なことを考えなくて済んだので、その意味ではアルバイトしていて良かったのかもしれない。(時間はかなり奪われるが)
この精神的なストレスは1浪のときより個人的にはきつく感じた。
まとめ
メリット・デメリットを挙げてみたが、やはりデメリットの方がすっと浮かぶ。
自分が2浪したことを損得勘定で考えていくと、デメリットが上回ってしまうということかもしれない。(損失の感じ方はは利益の2倍以上とも言われるので、その影響でデメリットが強く印象付いているとも思う)
ただし、冒頭でも述べているとおり、わたし個人としては2浪してよかったと思っている。
もちろん結果論であることは承知しているが、それでも2浪の1年が今の自分の糧になっている部分もあるのも事実だ。
2浪するのであればその辺りのプレッシャーがあることも念頭に置きながら、淡々と勉強してほしい。
自分はできなかったからこそ、この淡々と勉強することが如何に難しいかはわかっているが、それでもそこを目指して頑張ってほしい。
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