レビュー(『パート5特急』と『900点特急 パート5&6』)

TOEIC L&R Test

TOEIC文法問題集

TOEIC950点の取得に向けて文法の問題集を購入していた。

勉強計画のときには買っていなかったのだが、わたしはパート6に苦手意識があったので、『TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6』(以下、『900点特急 パート5&6』)という本も購入した。

文法に関してはこの『900点特急 パート5&6』と『TOEIC L&R TEST パート5特急 420問ドリル』(以下、『パート5特急』)で勉強することにした。

『パート5特急』

内容

TOEIC L&R TESTの本番と同様にパート5の文法問題30問が14セットの合計420問収録されている問題集となる。

問題集の冒頭にパート5の文法問題の分類についても、例題を混じえながら解説されている。問題を解いたときにその問題が、どの分類になるかを考えるだけでも文法問題を解く際のヒントになるので、意外とこの抽象化された分類は役に立つ。

ただ、解説が少し簡素・簡潔になっているため、初学者や文法問題が苦手な人には向かない。ある程度文法問題の知識がある人が抜け漏れをチェックするために使ったり、問題慣れするために使うことが想定されているように思う。

難易度

TOEIC L&R TESTの本番と同程度の難易度であると思われる。わたしはTOEIC本番のパート5で答えに自信がなかったり、わからなかったりする問題が平均して2〜3題あるのだが、この『パート5特急』も同じくらいの割合だったので、概ね難易度は同じくらいだと判断した次第である。

時間

わたしは1セットの問題を解くのに10分、答え合わせと解説を読むのに15〜20分ほどだったので、合計で30分ほどで1セットを進めることができた。

間違えた問題が増えたり、わからない文法事項を調べたりするともう少し時間が掛かると思うが、それでも1セット1時間もあれば終わるだろう。

感想

問題を解いて抜け漏れがないかをチェックしたかった自分にとっては使いやすかった。また本自体がコンパクトであることも持ち運びに便利なので個人的には評価できる。

もう少し解説や単語の使い方の用例なども掲載してくれると有難かったが、問題数やコンパクトさとのトレードオフなので、そこは仕方ない。とりあえず買って損はないと思う。

『900点特急 パート5&6』

内容

TOEIC L&R TESTのパート5とパート6の問題が掲載されている。全部で6セット(問題集内ではRoundという)あって、パート5の問題が15問、パート6の問題が2問という構成になっている。

こちらの本でも『パート5特急』と同様に文法問題の分類が記載されているが、それに加えて「上級者の弱点」という形で、そこそこ点数を取れる人が陥りがちなミスが説明されている。これを読むだけでも結構ヒントを得られる。

その他、6セットとは別に最後にFinal Roundとしてパート5の設問形式で、990点レベルの難問が12題付いている。

また「復習リスニング用 英文リスト」として、問題集で出てきた英文がすべて最後にまとめて掲載されている。こういうのは復習する側にとっても有り難い。

全体の構成は以上だが、この本は解説が結構詳しい。また言い換え表現も多数載っているし、それらの語に対する例文が記載されていることも多い。問題数が少ないからという側面もあるが、正解した問題も解説を読むと色々と学べる。ただし、その分、解説を読むのに時間が掛かる。

難易度

『パート5特急』が終わった後に『900点特急 パート5&6』を解いたこともあってか、かなり難しく感じた。制限時間の10分で解き終わるのがギリギリか、セットによってはオーバーしてしまうものもあった。

パート5部分については、見た瞬間に一発で回答できる問題が少なく、コロケーションや語彙を知らないと解けない問題や、態・時制・主述の一致などを複合的に考えないと行けない問題などが多いため、すっと解けないし、解答に自信を持てない。

パート6の部分も難しい部分も同様にすぐに解答できないし、文挿入問題も割と難易度高いように感じる。もっともパート6については、パート5で時間を使いすぎているために生じている、時間への焦りでより難しく感じられている部分もある。

全体としてかなり難易度高く、わたしも平均して20問中、4〜5問くらい間違えた。

時間

わたしは1セットの問題を解くのに10分ギリギリ、もしくはセットによっては時間切れになってしまっていた。解説が詳しく、未知の事項も多いため、答え合わせと解説を読むのに30〜40分ほど掛かったので、合計で40~50分ほどで1セットを進めることができた。

間違えた問題が増えたり、わからない文法事項を調べたりするともう少し時間が掛かると思うが、それでも1セット1時間もあれば終わるだろう。

感想

『パート5特急』でサクサク解くことに慣れていたので、最初『900点特急 パート5&6』を解いたときとは勝手が異なるし、問題も間違えるのでストレスが溜まった。また文法問題に少し自信があったのだが「全然出来ない」と悲観的な気持ちになった。しかし、その分、吸収することが多くあると前向きに捉えて進めていった。『パート5特急』よりも復習により力を入れなければならない。

初学者や文法問題が苦手な人には全く向かないし、また標準的な内容で良い人にも不要だと思う。

ただ、難易度高めの問題にチャレンジしたい人や、パート5の取りこぼしを減らしたい人などには、すごくオススメできる。解説から学べることが多い。

まとめ

わたし個人としては『900点特急 パート5&6』の方が学ぶことが多かったこともあって、こちらを気に入っているが、『パート5特急』も間違えた箇所は当然あり、そこから学べているので、結果的にどちらも買ってよかったと思っている。

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