『ミナリ』

日々の生活

久しぶりに映画を観た。

妻と子どもが予定があるということで、1人の時間が出来た。

本来であれば簿記・TOEICの勉強をするべきなのだろうが、久しく映画を観ていなかったので映画を観ることにした。

映画を観るのは『1917』を観て以来なので、1年以上映画を観ていないことになる。

今回は『ノマドランド』か『ミナリ』のどちらかを観るか迷ったが、『ミナリ』の方が上映している映画館が少なかったので、希少だと思い『ミナリ』を観ることにした。

あらすじ

1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民の男性が、アーカンソー州に家族と引っ越した。荒れ放題の土地と古いトレーラーハウスを見た妻は、いつまでも心は夢を追う夫に危険を感じるが、しっかり者の長女と心臓に病気のある弟は、新しい土地に希望を見出していく。その後、破天荒な母方の祖母も加わり、物語は進む。その後、畑の水が干上がり、作物は関係先とうまく行かずに売れなくなり、段々と家族は追い詰められていく。

感想

率直に言ってそこまで感動もしなかったし、面白いという印象も受けなかった。

映画というよりも、ドキュメント番組を見ているような感覚のほうが強かった。

自分としては、知らない土地での家族の絆や、二者から三者へとプレーヤーが増えることによる関係性の変化、親が子どものためにと思っていることが、そのままうまく機能せず、意図しなかったことが効果をあげる、など色々と考えることはあった。

ただ、これが明確なメッセージだ、といったものがわからなかった。

少し調べてみたらこの作品は監督であるリー・アイザック・チョンの半自伝的な作品となっているということなので、監督のインタビューなどを事前に確認して映画の背景を知ったうえで観たほうがよかったのかもしれない。

そうすることでこの映画で描きたかったことや伝えたかったことをより正確に理解することができただろう。

ただ、一方で、映画そのものの正解探しのような態度も自分としてはあまり好ましくないようにも感じている。

何も知らない状態で観て気付けることに気が付けばいいという考え方も確かに一理あると思うからだ。しかしながら、これは美術作品の鑑賞と同じで、ある程度の背景知識を持って鑑賞しないとただ表層的な感想しか得られないことにつながる可能性も高いことを考慮すると、こういった映画は、やはり事前の下調べをしたうえで映画も観に行くべきなのだろう。(アクション映画などは必要ないかもしれないが)

もう一度背景を知ったうえで『ミナリ』を再鑑賞しようか。

もう一度映画館に行きたいところだが、如何せん映画は高い。大人だと1800円だ。せめて1200円くらいにならないだろうか・・・。

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