読みたいと思ったきっかけ
橘玲氏の著作が出たら購入するようにしている。
今回も例に漏れず著者買い。
内容
目次
目次は以下のとおりとなっている。
新版 まえがき | ||
はじめに | : | 臆病者には臆病者の投資法がある |
第1章 | : | 株で100万円が100億円になるのはなぜか? |
第2章 | : | ホリエモンに学ぶ株式市場 |
第3章 | : | デイトレードはライフスタイル |
第4章 | : | 株式投資はどういうゲームか? |
第5章 | : | 株で富を創造する方法 |
第6章 | : | 経済学的にもっとも正しい投資法 |
第7章 | : | 金融リテラシーが不自由なひとたち |
第8章 | : | ど素人のための投資法 |
第9章 | : | 臆病者のための新NISA活用術 |
あとがき | : | 追証がかかった日 |
新版 あとがき |
内容
わたしの気になった箇所について記載する。
新版 まえがき
※特になし
はじめに
※特になし
第1章
※特になし
第2章
※特になし
第3章
※特になし
第4章
※特になし
第5章
※特になし
第6章
※特になし
第7章
※特になし
第8章
■今後、日本も経済格差が拡大していくだろうが、それは「年金以外に収入のない高齢者」と「年金を繰り下げて働きつづける高齢者」のあいだで広がっていくのだ。経済的な目標が家計の生涯収入の最大化なら、「生涯共働き」を超える人生設計はない。
第9章
■格差の拡大が引き起こす社会・経済問題をどのように解決するかという困難な問いを脇に置いておけば、重要なのは、健康が許すかぎり楽しく働き、資産形成を続けることだ。「生涯現役」や「貯蓄から投資へ」という政府の掛け声を毛嫌いするひとがいるが、北欧などリベラルな福祉国家も含め、先進国はすべて同じ方向に向かっている。もはや”自助”なしに、高齢社会に対応することはできないのだ。
■そうなると、「NISA以外で株式投資をする理由はあるのか」という単純な疑問が生まれる。そのシンプルな答えは「なにもない」だ。
■NISAはいつでも解約できるが、この(かなり極端な)試算からは、いったん積み立て投資を始めたら、長く続ければ続けるほど複利と非課税の効果が大きくなることがわかる。それと同時に、資産形成にこれほどのパワーがあるのだから、それ以外の投資に資金を配分する理由がないことも理解できるだろう。
■高級車やブランドものを買うためにNISAを解約するのは、マイホームの頭金にするよりさらに馬鹿馬鹿しい。病気の治療とか、子どもの留学費用ならともかく、NISAの口座にある資産は存在しないものと見なし、収入の範囲でやりくりするのが原則だ。それでも家計が苦しいなら、まずは共働きなどで世帯収入を増やすことを考えるべきだろう。
■稀少な時間資源を投資に使えば、それによって別のこと(仕事、勉強、趣味、家族・友人との交遊など)に割く時間がなくなってしまう。個人資産30兆円を超えるイーロン・マスクのような大富豪でも、1日は24時間しかない。現代社会では、やりたいこと、やらなくてはならないことがどんどん増えている。だからこそ若者は、時間をすこしでも有効に使おうと映画を1.5倍速で観て、タイパ(タイムパフォーマンス)を上げようとするのだ。
■ほとんどの日本人は、日本に暮らして、日本企業で働いて、日本円で銀行預金している。さらにはマイホームとして日本の不動産を所有しているのだから、日本円に対するリスクが過剰で、大幅な円安になればインフレで大きな損失を被ってしまう。そう考えれば、日本人が日本株に投資してさらに日本円のリスクを増やす合理的な理由はない。
■もうひとつ、積み立て投資のメリットは株価が下落したときに同じ積み立て額でより多くの株式を購入できることだ。これはある種の錯覚で、複利の効果を考えれば、投資期間を長くするために一括投資すべきとの考え方もあるが、このような「マインドセット」にしておけば、すくなくとも株式市場が暴落したときの”心理的安全性”は高まるはずだ。
■人間が使えるお金には物理的な限界があるし、年を取れば美食や豪華ホテル、ブランドにも興味が失われていくだろう。ここではかなり極端な試算をしたが、ほとんどのひとの目的は老後を経済的な不安なく暮らすことだろうから、もうこれくらいで十分だと思ったときは資産の一部を債券ファンドに換えたり、投資の果実を無税で現金化して円やドルの預金にしておけばいいだろう。
あとがき
※特になし
新版 あとがき
※特になし
コメント
元々2006年4月に刊行された『臆病者のための株入門』という著作に、本書の第9章である「臆病者のための新NISA活用術」を加えて新版としたもの。
第1章から第8章までは最低限の加筆・修正しか加えていないということで、2006年刊行の元の著作を自分は読んでいたこともあり、ほぼ第9章を読むためだけに本書を購入したことになる。
橘玲氏の著作ということで盲目的に買ってしまったが、第9章だけ追加ということを知っていたら、購入までしなかったかもしれない・・・。自分の確認不足だが。
第9章についても基本的に橘玲氏がこれまでずっと述べてきたスタンスをベースに、新NISAを使っていきましょうという解説がなされている。
「今後は、『余裕のある資金はすべてNISAで運用する』というのが資産形成の王道になるだろう」という1文に集約されている。
自分自身も新NISAはとりあえずクレジットカードで積み立てられる限度額をベースに活用している。本当は2024年の年始に1年の限度額360万円を入れようとも考えたのだが、「さすがに一気に入れるのは怖いか・・・」という思いに駆られ、ズルズルと今まで来てしまった。
結果的には年始に一括投資しておけばよかったと後悔しているが、これは仕方ない。
自分自身は投資についてあまり詳しくないので、どこかで勉強していかないといけないという思いはあるのだが、それはそれで時間も奪われるので、それが良い選択なのか悩ましいところ。
本書でも述べられているように「稀少な時間資源を投資に使えば、それによって別のこと(仕事、勉強、趣味、家族・友人との交遊など)に割く時間がなくなってしまう」ことを考えると、何も考えずにとりあえず「オルカン」を積み立てしていくのでも良いのかもしれない。
「ほとんどのひとの目的は老後を経済的な不安なく暮らすことだろう」という指摘が重要で、何を目的としているかを忘れてしまいがち。
この目的を忘れると、ただただお金が積み上がっていくのが目的になってしまう可能性があるのは要注意か。
一言学び
そうなると、「NISA以外で株式投資をする理由はあるのか」という単純な疑問が生まれる。そのシンプルな答えは「なにもない」だ。
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