結婚して子どもができ、なんとなく自分の人生の展望が見えつつある。
小・中学生くらいのときは、総合商社に入って、世界中飛び回るんだ、とか夢見ていたが、現実にはそんなこともなく、日本で何となく仕事をしている。
それでも入社してから今でも、どこかで何かをしなければならないという気持ちに常に駆られている。
終身雇用の崩壊がずっと叫ばれ、AI技術の進歩によって職が奪われると言われている昨今、不安なく働いている人は少数だと思うので、この言い知れぬ焦燥感はわたしだけではないだろう。
とはいうものの、毎日着実に時間は過ぎていき、特に何も変化はないし、今日も何もせずに終わったと思う日々。
結婚して、子どもが出来るとより一層、何かチャレンジする気概というか、気持ちが薄らいでいく気がしている。
こうやって何もせぬまま時間だけ過ぎていくのか、と最近は達観することも増えている。
こうして段々と守りに入り、保守化していくのだろう。既得権益にしがみつき、新しいものや変化を拒むようにはなりたくない、と自分も20歳前半は思っていたが、このままではそういう人になってしまう可能性が高い。
人生の展望が見えてきて、自分の底が見えてきたからこそ、そういう気持ちになるのかもしれない。
30歳にしてこんなことを考えるのは早すぎるのだろうか。それともそんなもんなのだろうか。
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