読書が好きといったとき、だいたい読むのは小説のことが多い。
高校生や大学生の頃などの自己紹介などで趣味が読書という場合は、ほぼ確実に小説、それも現代作家の小説のことが多かった印象がある。
多かったというよりもそれ以外に見たことがない。
そしてその好きな小説の作家は、村上春樹、東野圭吾、伊坂幸太郎などの名前であったように記憶している。
わたしも一応高校生くらいから読書が趣味になっているものの、人前で趣味が読書といったことはない。
というのも小説を読んでいないから、何を読むと聞かれたときに答えに窮することになる。
誰もが知っているビッグネームの村上春樹や東野圭吾などを挙げれば多少は話も盛り上がるだろうが、あいにくそういった小説を読んだことがない。
わたしは高校生の頃から新書やビジネス書の類を読むことが多く、小説を読んでこなかった。
厳密にいうと高校3年生の一定期間だけ小説を読んでいたのだが、その読んでいた小説は夏目漱石の前期三部作や島崎藤村の『破戒』、武者小路実篤の『友情』といったラインナップであったので、現代小説ではない。
大学生に入ってからは小説を読もうと思っていたのだが、結局いつもどおり新書やビジネス書などを中心にした読書になってしまい、ついぞ小説を読むことはなかった。
しかしながら、ここに来て小説を読まなければという強迫観念に襲われている。
一番の理由としては佐藤優氏が「ビジネスパーソンにこそ小説が必要」と説いていることが大きい。
小説を読むことによって多くの代理経験が積まれ、それが結果的に人間としての幅が広がることにつながるという主張を聞くと、小説を読んでこなかった自分は確かに人間的な幅が狭いと感じてしまう。
ということで小説を読んでいきたいのだが、いざ読もうと思うと何から手を付けていいかまったくわからない。
古典的な作品でいえば、それこそ夏目漱石や森鴎外、海外作品でいえばドストエフスキーの諸作品などあり過ぎて選べない。
そもそも現代小説の方が良いとなると、村上春樹の作品を読んだことがないので、そこから始めるべきか・・・。
読むにもある程度時間が掛かるからこそ、小説は時間のある大学生のうちに読んでおくべきだと強く後悔している。今更言っても仕方ないが。
さてどの作家のどの作品にしよう。
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