大学受験の思い出(1浪目①)

大学受験

いよいよ浪人生活が始まった。

予備校の授業をベースにして、基本はその予習と復習することが勉強の中心だった。

高校の授業しか受けていなかった自分にとって、予備校の講師に授業の上手さ・わかりやすさは驚きだった。

授業を受けることが待ち遠しく思えるほど面白かった。

もちろん予習と復習はそれなりに大変であったが、新たにスタートした高揚感とともに勉強はできていた。

このときせめて受験料ぐらいは稼げないかと2つほどアルバイトを申し込んでみた。

焼肉店とコンビニに申し込んだが、浪人生であること・シフトにあまり入れないことなどを理由に面接不合格となった。(もちろん自分のパーソナリティに問題があったのかもしれない)

結局アルバイトはせず、そのまま浪人生活を送ることになった。

このとき受験した模試の結果は以下の通り。

河合塾 全統マーク模試(第1回)
英語:R188点(73.1)、L40点(63.8)

日本史:34点(41.5)

国語:106点(55.4) 

※()内は偏差値

河合塾 全統記述模試(第1回)
英語:74.0

日本史:56.7

国語:60.1

※偏差値

春の模試なので浪人生は当然有利なので英語が偏差値高めに出るのはいいとして、日本史・国語は酷い成績であった。

ただ、当時の自分はこれから日本史・国語を勉強すれば合格するだろう、くらいの甘い気持ちでいたことも確かで、結局この2科目が全く出来るようにならず(勉強せず)に1浪目の受験にも突撃することになるのだが。。。

予習と復習(特に予習)に追われて過ごしているうちに、いつの間にか夏を迎えていた。二度目の天王山といわれる夏休みに突入。

夏期講習についても親が何とかお金を工面してくれたのは感謝しかない。

このとき1学期の復習が追いつかず、復習すべきことが雪だるま式に増えていった。そこに夏期講習の予習も加わり、勉強が追いつかなくなっていった。

また最大の弱点である日本史については、通史の講義系の本を読んでいたものの、なかなか記憶に定着しなかった。

こういうと勉強方法の問題のように思えるが、単純に時間を掛けていなかった。

日本史の授業についていけず、早慶用のレベルの高い単語などの暗記以前の問題であった。

情けないが、こうして数学と同様に「点数が取れない→勉強が楽しくない→自然と勉強時間が減る→点数が下がる」という負のループに突入していった。

こんな状況で夏休みに入った。

夏期講習を受けることで精一杯となり、なかなか復習に時間を割けずにいたことで、どんどん精神的に追い込まれていった。「このままじゃダメだ、復習しないと」「日本史・古文をやらないと」という焦りが先行し、不安が増大していった。

そして何より同じクラスにいた周りの浪人生がどんどん出来るようになっていった(少なくとも出来ていっているように見えた)のが更に精神的な辛さを増幅させた。

今から考えれば他人と比較しても何も生み出さないことはわかっているのだが、「あの人はあそこまで出来るのに自分は出来ない」という劣等感を抱きがちだった。

夏期講習が終わり2学期開始までの2〜3週間の間、また勉強が手に付かなくなった。現役時代と同じ過ちを繰り返してしまったことになる。

「勉強しないと」と毎日思うものの、机に向かうことができず、ただ時間だけを無為に過ごす日々となる。

不安と焦りに押しつぶされ、勉強ができなくなるという最悪のパターン。

こうして2学期が始まると、「夏に勉強できなかった」「計画が全く進まなかった」という後悔が頭の中でずっと回っていた。

周りの浪人生が夏の勉強に成功したのか自信満々の表情を見せていたことも、更に自分の情けなさを駆り立てた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました