先日受験した第161回簿記検定試験2級にて合格最低点ジャストで合格することができた。
ここでは簿記検定試験2級合格までにわたしが使用した教材を紹介したい。
クレアール簿記講座
簿記の学習を始めようと思ってネットで検索していたところオススメされていることが多く、目に付いたので講座を受講したのがきっかけ。
わたしは2級と3級のセットになっているものを受講した。
クレアールの講座は基本的に1年間の延長保証が付いていて、それも決め手になった。
今になって思うと延長保証制度に救われたといってもいい・・・。
メリット
いつでもどこでも授業動画が見られる
やはりスマホがあればどこでも講義動画を見られるのはとても便利だ。
わたしは基本的に通勤時間を学習時間として充てることが多いので、スマホで見られるのは助かった。
また倍速再生ができるのは非常に大きかった。わたしは動画は基本的に2倍速で見て、動画を繰り返し見るというスタイルを取ることが多い(スタディサプリなどでも2倍速が基本)ので、2倍速対応は助かった。
過去問・予想問題が付いている
過去問や予想問題集についても解答解説が付いているのがよかった。(過去問についてはYouTube上にある)
やはり解き方でわからない部分や、どうやって解いていくかといった部分は解説が合った方が理解しやすい。
テキストもどこでも見られる
これも当たり前の話ではあるが、テキストがPDFになっており、ダウンロードすればオフラインでも見られるのは重宝した。
わたしはiPadに入れて忘れてしまった箇所などの復習に使っていた。
デメリット
授業にバラツキがある
商業簿記については授業自体がわかりやすく、解説も丁寧に感じる。
具体的な解き方についても画面上で共有しながら進めるので、実際に自分でどう解けばいいのかがわかる。
また抽象的な話であっても理解しやすくなるように具体例を多く述べてくれるのもGood Point。
一方で、工業簿記に関しては、基本的にテキストをただ読みあげる形式となっており、これであれば自分で読んだ方が早い、と感じることが多々あった。(昔から一定数こういった授業スタイルの先生・講師はいるものであるが・・・)
もちろん、具体的な解法(シュラッター図や総合原価計算のボックス図など)を示してわかりやすいときもあるのだが、この授業を受けることで得られるメリットをあまり感じられないのが正直なところ。
とはいっても実際にテキストを自分で読んで進めるだけでは難しいところもあるので、学習の導入としては必要なのかもしれないが・・・。
テキストのレイアウトが見づらい
テキスト自体がいい加減に作られているというわけでは全くないのだが、モノクロ印刷のこともあって、テキストがとっつきにくく感じる。
学習がだいぶ進んだタイミングでテキストを読むと、非常にコンパクトにまとめられていて参考になるのだが、初っ端からこのテキストで学習するのは結構ハードルが高い気がしている。
あくまで講義動画の補助的な立ち位置としてテキストが位置づけられているのかもしれないが。
過去問や予想問題の解答で授業とは別の解き方が出てくる
授業で教えていた解法と別の解き方で問題が解かれ、それが解答解説に載っていたり、問題の解説動画でも特に別解であることに触れず、そのままスルーされていたりする。
わたしが気がついたところでいうと、予想問題に載っていた期首商品があるときの貸倒金の処理の仕方が、テキストや動画で解説されているものと違う解き方になっていたのだが、その違いについて触れられてはいなかった。
別解で解くのはいいとして、せめて何故違う解き方をするのかと、その解き方を一から載せてほしかったところ。
『みんなが欲しかった! 簿記の教科書』
『みんなが欲しかった! 簿記の教科書』を買った理由は、元々このシリーズの3級版を5〜6年前に購入して持っていて、結構わかりやすいと感じており、2級の範囲についても読めば参考になると考えて購入した。
※こちらの書籍については、私がクレアールである程度学習を進めた後のタイミングで購入しているので、その点は割り引いて考えてください!
メリット
わかりやすい・レイヤウトが見やすい
テキスト単体で完成させないといけない部分もあるのだろうが、クレアールのテキストよりも圧倒的にわかりやすい。
そして何よりレイヤウトが見やすい。カラー印刷であるうえに、図解も豊富であるのでビジュアル的に理解することが容易だった。
また後ろに索引が付いていたり、参考用に各単元の代表的な仕訳が記載されているの痒いところに手が届くといった感じで参考になった。
18年連続で売上No.1と帯に記載されているが、その触れ込みは伊達ではない。
安い
わたしは商業簿記・工業簿記のどちらも購入したが、2冊で3,080円(1冊1,540円)と圧倒的に安い。
もちろん講義動画もなく、問題集も付いていない、ただの参考書なので当たり前ではあるけれど、中身の価値を考えるとコスパが良いように感じる。
デメリット
クレアールとは別の解答方法
ここは仕方ない側面はあるが、クレアールで習った解答方法と別の解法が示されている部分がある。
具体的には工業簿記の総合原価計算のボックス図での解き方やCVP分析の解法など。
この部分については自分で解きやすい方を選択したうえで、結果的に問題が解けるようになればいいので、そこまでデメリットではないかもしれない。
まとめ
わたしが簿記検定試験2級に合格するまでに使用したものを紹介したが、英語と違ってほとんど余計な教材を買わなかったのは自分としては珍しく、褒めるべきところかもしれない。
英語の教材はそれこそ山のように持っているが、簿記検定試験用に買ったのはクレアール簿記講座と『欲しかった! 簿記の教科書』の2冊だけだ。
あれこれ手を広げずに、決まったテキストを繰り返すのがやはり試験勉強の王道だと痛感する・・・。
英語にも活かさねばならぬ教訓だ。
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