読書レビュー:『UCLAで学んだ「超高速」勉強法』(児玉光雄)

読書

読みたいと思ったきっかけ

本屋でたまたま見つけたのがきっかけ。

著者である児玉光雄氏の著作を以前に購入し、内容も面白かった記憶が残っていたのも購入につながった。


内容

目次

目次は以下のとおりとなっている。

はじめに    
第1章 最短の時間で最大の成果をあげるUCLA流
第2章 これが科学的データに裏づけられた「超高速」勉強法
第3章 「超高速」勉強法を可能にするための実践ノウハウ
第4章 「モチベーション」を維持し、「効率」を上げる秘訣
第5章 いくつになっても「記憶力」はスキルで高められる
第6章 スポーツ上達の科学を「超高速」勉強法に生かす

内容

わたしの気になった箇所について記載する。

はじめに
第1章(最短の時間で最大の成果をあげるUCLA流)

・効率的な学習=拘束学習を実現する上で、私がUCLAの指導教官から指導を受けたのは、以下の3つの基本要素です。1. 物理的時間=可能な限りの時間をそこに注ぎ込む、2. 質的向上=やる気と集中力を高める、3. 休息=頻繁に休憩時間を挟む

・「高速学習」の肝は「画像記憶」だということです。画像記憶とは、写真を撮影するように瞬時に情報を画像記憶として脳に定着させること。

・記憶する際、主役はあくまでも画像であり、言葉は脇役に過ぎないということをしっかり頭に入れておいてください。

第2章(これが科学的データに裏づけられた「超高速」勉強法)

・結論です。どんな分野においても、あなたが学習速度を高めてすごいスキルを身につけたかったら、とっかかりは小さな目標設定からスタートし、それをクリアしたら、やや実現が厳しいレベルの目標を設定し直してください。そして、実際に行動を起こし(アウトプットし)、たくさんミスをして、それをフィードバックし、絶え間ない反復練習を繰り返すのです。

・オッペンハイマー博士らは、これらの結果を踏まえて「手書きでメモを取る人のほうが、キーボードのタイピングよりも記録スピードが遅いこともあり自分なりに頭の中でまとめる作業が発生したため、良好な成績を示した」と結論づけています。

・一方、勉強前に音楽を聴くと勉強効率が上がるというデータがあります。東北大学の研究で、「速いテンポの曲を聴くと、短期記憶を司る左下前頭回が活性化する」ことが判明しました。

第3章(「超高速」勉強法を可能にするための実践ノウハウ)

・才能を身につけるコツは、自分の懸案事項を頭の中に叩き込んだ上で、そのために必要な小さな習慣をひたすら続けていくことです。このパワーは侮れません。

・意志力とは、内発的なやる気を喚起することができない作業を行うために不可欠な要素なのです。

・「いったん目標を立てたら、よほどのことがない限り変更してはならない」というのはもはや一時代前のルールであり、明らかに時代遅れです。自分のモチベーションを最高レベルに維持するためには…目標設定の柔軟な調整が不可欠なのです。

・特に学習後にスマホを扱うことは最悪です。これを専門的には「記憶の衝突」と呼んでいます。学習した後、別の情報をインプットすることにより脳の中で情報同士が衝突し、定着していた記憶を不安定にさせ、記憶保存が阻害されるのです。理想は学習後は何もしないで睡眠に入ること。

・専用ノートを作って、なぐり書きでもいいので、とにかくアウトプットをする習慣をつけてください。私は今でも、本を読んで貴重な情報を得たら、翌日、ノートやメモ用紙にそれを要約して書き出すようにしています。

第4章(「モチベーション」を維持し、「効率」を上げる秘訣)

・普段から行動の開始時刻と終了時刻を記入する習慣を身につけましょう。

第5章(いくつになっても「記憶力」はスキルで高められる)

・多くの人は覚えることに時間を使いすぎています。インプットとアウトプットの黄金比率は3対7から4対6の間。このことはぜひ覚えておきたい法則です。

・最近の研究では、「情報の入力から2週間で3回以上出力すると、長期記憶として定着する」という事実も判明しています。

・ぜひあなたも記憶したい情報を声に出したりノートに書き出したりする時には、記憶したすぐ後ではなく、1日置いてから行うようにする習慣を身につけてください。

・「20秒ルール」とは、短期記憶を長期記憶に移行したければ、20秒間、その記憶を思い浮かべ続ける、というルールです。…これは勉強にも応用できます。覚えたい情報は20秒かけてじっくり記憶する。記憶も「急がば回れ!」なのです。

第6章(スポーツ上達の科学を「超高速」勉強法に生かす)

コメント

30歳を過ぎたいい大人が、今さら勉強法の本を購入するのも如何なものかという気もするが、久々に勉強法の本を読んで参考になった。

勉強前の音楽の話や、情報の入力から2週間で3回以上出力する、覚えたい情報は20秒かけてじっくり記憶する、など簿記やTOEICの勉強にも役立ちそうな内容が多く掲載されていた。

自分としてもアウトプットを意識した勉強をしなければならないとは頭でぼんやり分かっているような状態だったので、より具体的にアウトプットの頻度や方法が記載されているのは自分の勉強に取り入れやすいと感じた。

勉強法の本全般にいえることだが、結局読んだだけでは何も生じない。この本の内容を実際に簿記やTOEICを勉強に取り入れて実行しなければ読んでいないのと同じであり、お金の無駄遣いになってしまう。

あとは日々の勉強にどうやって取り入れるか。行動しなければ。

一言学び

専用ノートを作って、なぐり書きでもいいので、とにかくアウトプットをする習慣をつける


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