突然話を振られたときに上手く切り返すことができると嬉しい。
自分が嬉しいだけではなく、仕事でもプライベートでも、何気ない会話において突如話を振られたときに、機転の利いた返しができると周りの評価も高まる。
ただ、これが難しい。
わたしの場合は「別の言い方をすればよかった」「こっちの返答をすればよかった」といった具合に、ほとんどのケースで後悔することになる。
細谷功氏は、著書『地頭力を鍛える』のなかで「頭がいい」を以下の3つに分類している。
- 物知り
- 機転が利く
- 地頭がいい
「物知り」は知識が多いことで、いわゆるクイズ王のタイプ。「機転が利く」は対人感性が強い人のことで、お笑い芸人や司会者など。そして「地頭がいい」は思考能力が高い人で、数学者やプロ棋士などが当てはまる。
上手な切り返しができるとは、まさしく上記でいう「2. 機転が利く」に該当する。
お笑い芸人が出演する番組を見ていると、咄嗟の返しの発想や瞬発力に驚かされる。
ある程度は状況を予想し、その予想に基づいてワードや言い回しなどを考えているのだろうが、それでも不意に聞かれたときの切り返しの上手さはやはり先天的なものがあるように感じざるを得ない。
切り返しが仮に先天的なものであるとすると、身に付けようとすること自体が間違っているかもしれない。
ただ、完璧な切り返しが難しいとしても、少しでもマシな返答ができるように訓練することはできる気がする。
それこそお笑い芸人のように状況を想定して「この場合はこの言い回し」「この状況のときはこのフレーズ」といった具合に事前に準備していくこともできるはず。
あとはそれを試して、多くの状況に遭遇・直面していくことでその切り返しの感覚を研ぎ澄ましていくしかないように感じる。
そう、結局は場数をどれだけ踏むか、というありきたりな結論になる。
だからこそお笑い芸人は下積みが長いのかもしれない。場数を多く経験することで徐々に切り返しが上手くなり、それがどこかのタイミングで花開く。
喋りのプロであるお笑い芸人でさえそれだけ時間が掛かると思えば、一般人の自分がそんな直ぐに上手くできないのは至極当然だろう。
上手な切り返すことを習熟するまでの道のりは険しいと心して、地道に場数を踏んでいくしかない。
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