読書レビュー:『アンガーマネジメントを始めよう』(安藤俊介)

読書

読みたいと思ったきっかけ

こちらも土井英司氏のビジネスブックマラソンで紹介されていたのがきっかけ。

アンガーマネジメント関連の本は読んだことがなかったので、手始めに読んでみたかったのも購入の決め手となった。

内容

目次

目次は以下のとおりとなっている。

 

Chapter1 人間関係でイライラしないアンガーマネジメント
Chapter2 仕事でイライラしないアンガーマネジメント
Chapter3 自分にイライラしないアンガーマネジメント
Chapter4 プライベートでイライラしないアンガーマネジメント
Chapter5 お金でイライラしないアンガーマネジメント
Chapter6 人生でイライラしないアンガーマネジメント
Chapter7 社会にイライラしないアンガーマネジメント

各チャプターのテーマに関連するアンガーマネジメントの方法を基本見開き2ページで紹介していくスタイル。

内容

わたしの気になった箇所について記載する。

まえがき

・アンガーマネジメントの目的は、怒らなくなることや、イライラしなくなることではありません。怒る必要のあることに対しては上手に怒れて、怒る必要のないことに対しては怒らなくて済むようになることです。

Chapter2(仕事でイライラしないアンガーマネジメント)

・瞑想で目指しているのは無になることではなく、次々に浮かんでくる思いを受け流すことです。

・これは生産性向上コンサルタントのデビッド・アレン氏が提唱する仕事術の一つで、2分で片づくものはその場でやってしまおうというシンプルなルールです。

・10分だけ集中すると決めて、苦手なことでも嫌いなことでも向き合います。

・人は自分が信じている「〜べき」が裏切られてた時に怒りの火花を散らします。

・愚痴っぽい人には、人として魅力がありません。怒りっぽいくても人望がある人なら知っていますが、愚痴っぽくて人望がある人は知りません。

Chapter3(自分にイライラしないアンガーマネジメント)

・「やらないことリスト」を作るのは、やりたいことをする時間を作り出すためです。リストに挙げる項目は、時間を使っている割には身になっていないことや、後悔したことを洗い出して決めましょう。

・持ち物の数は不安の数です。不安が大きい人は持ち物が多くなる傾向があります。

・現状に満足せず、イライラしているようであれば、今の居心地のよさに安住せず、新しい世界、挑戦したい世界へ踏み出すしかありません。

Chapter4(プライベートでイライラしないアンガーマネジメント)

・安定的な平穏よりも、ちょっとしたイレギュラーを楽しむという方向に思考をシフトチェンジしたほうが、ストレス耐性が高まるのです。

・夫婦関係でイライラするのは、お互いに目に見えないものが多過ぎる場合がほとんどです。…お互いに相手へのリクエストを具体的に明確化する努力を惜しまないよう心がけてください。

・自分が怒っていることを相手に理解してほしくて、相手に怒っているかどうかを確認し続けています。これは心理学でいう自己投影の一種で、自分の中にある認めたくない感情や心理を、相手の中にあるように無意識に感じているのです。

Chapter5(お金でイライラしないアンガーマネジメント)

・イライラしてしまう人は、お金を衝動的に使っている傾向があります。

・「セールだから買った」モノは、はっきり言えば本当のところは欲しくなかったものです。

・自分の選択は正しかったと確認するために、「自分がこれを買った判断は正しかった」ということを後押ししてくれる情報をネットなどで探し続けるのです。

Chapter6(人生でイライラしないアンガーマネジメント)

・絶対的自己肯定感を高めるためにはどうすればいいのかと言うと、自分ができたことを毎日、自分で確認していくことです。

・マージナル・ゲインとは、大きなゴールを小さく分解し、一つひとつ改善して積み重ねていけば大きく前進できるという考え方です。

Chapter7(社会でイライラしないアンガーマネジメント)

・誰か他人を叩きたくなる衝動は、自分の問題から目をそらしたいために無意識に生じているもの。誰かの人生を気にするよりも、自分の人生に集中しましょう。

・他人の意見はどこまでいっても他人の意見です。他人の意見に振り回される状況はイライラの主原因の一つ。他人のレビューに頼らず、手間を惜しまず実際の体験や感覚から判断することが、人の目を気にしなくなる練習になるのではないでしょうか。

・シャーデンフロイデとはドイツ語で、妬みの相手が失敗したときに感じる喜びの感情のこと、「他人の不幸は蜜の味」「メシウマ」といったものです。…このような「安易に快楽を得られるものに近寄らない」という選択をすることは、長期的に健康でいるためにとても大切な選択です。

あとがき

・私たちが怒ったり、イライラしたりする理由は、ごく簡単に言ってしまえば、自分の価値観が目の前で裏切られたときです。期待ハズレだったときとも言えます。

コメント

アンガーマネジメントとは何かといった理論的な話というよりも、すぐに実践できるアンガーマネジメントの手法紹介、といった内容である。

1つのTipsを見開き2ページで紹介していくのでサクサクと読み進めることができるので、普段本を読まない人にも薦められる。

自分としては特にお金に関する部分と社会へのイライラの部分で示唆を受けた。

確かに衝動的にお金を使ってしまったときは後でだいたい後悔するし、それによって自分に怒りも湧いてくる。

また「セール品が本当は欲しくない」というのもその通りで、自分も何度もセールだから、安いからという理由で買っては、結局使わないという失敗を何度もしてしまっている。

社会へのイライラとしては、昨今の「炎上」問題が挙げられる。

考えてみれば自分には全く関係ない話なのだから見ないに越したことはない。

何か事件が起きた時に、自分もYahooコメントの批判的な発言などを見に行き、「快楽」を感じることがある。冷静に考えれば何も得にならないただの時間の無駄だとわかっているのだが・・・。

そういう他人の怒りが集中するものや、そういった話題には近寄らず、関知しないことが健やかな生活のためにも重要なスキルとなりそう。

一言学び

変化の大きいときに人はストレスを感じ、イライラしやすくなる。

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