読書レビュー:『思考の質を高める 構造を読み解く力』(河村有希絵)
小学校で習うというベースから始まるので、最初は小学校の教科書に掲載される文章からスタートし、後半で新聞の社説、コラムなどを対象にしたり、実務的なレポートに活かす方法なども紹介される形になっている。
個人的にはもう少し論説文などの文書での構造読解方法を見たかったが、よく考えればその手の文書の読解については、それこそ大学受験の参考書などに書かれているので不要と判断したのだろう。
ただ、そう考えると大学受験では論説文の他に小説もあるので、大学受験用の参考書や問題集を使うことで、「論理的思考力」も「他者への理解・共感力」も得られるかもしれない、とも思った。
まあでも「小学校の国語」というフレーズの強さの方がインパクトあるのは確か。
大人が読むのもいいけど、中学生ぐらいが本書を使って読解力を高めるのは良いかもしれない。