読書レビュー:『中学受験のリアル』(宮本さおり)
自分自身ができなかったことに対して、子どもを使ってリベンジする感覚。
これだけは避けねばとは思っているのだが、ついつい頭をもたげてくる。
これは勉強に限らず、英語、スポーツ、音楽など、何にでも通じる話ではあるが。
本書にも記載があるが、子どもが「自分らしさや自分の価値観、信念をもって自分で決めたことに従う」ことができるようにすること。自律できるようにすること。そこが目指すところだとは感じる。
まあこれは言うは易く行うは難しなのは重々承知しているが、肝に銘じておくべきことだと思う。
子どもの性格や適性を見極めながら、どの選択肢を選ぶのか、どういった順序で進めるのかを検討し、子どもに助言していく。あくまでサポートとして。
ついつい受験となると、トップ校のスーパーエリートの話を想像してしまい、そこに加わり戦うことを夢見がちであるが、それだけが受験でないと気づかせてくれる1冊。