読書レビュー:『働くということ「能力主義」を超えて』(勅使川原真衣)
個人的には事例として挙げられていた、人事採用においての指摘である「いざ選ぶ段階になると、自分にとって「都合がいいか」を無意識的に見てしまうことは、人の性です」というのが刺さった。自分と競合しそうな人を回避してしまうというのは、まさに自分も感じていたことであったので、耳の痛い話。わたし自身含め、自分の潜在的にも顕在的にも敵・競合になり得る人を意識的にも無意識的にも遠ざけようとしている。この認知の歪みは確かに自覚的になっておく必要があると強く感じた。自分自身は管理職でもないので、チームを率いることもないが、良いチームを構築するという視点からも本書の知識・知恵を持っておくのは有効なはず。