読書レビュー:『21 Lessons』(ユヴァル・ノア・ハラリ)
これは自分のこととして置き換えてみても納得してしまう。
何かわかりやすい基準や数値、そういった客観的な指標によって構成されている世界に魅力を感じることがある。
もちろんそんな「わかりやすい世界観」に入っていけば、それは現実から乖離している可能性が極めて高いため、その世界に入り浸ることで何かしらの問題が顕在化してくることが予想されるので、自分としては回避せねばとは思っている。
それでもこの不安感が付きまとう世の中で、そういった藁にもすがりたくなるのも妙に納得してしまう。
この書籍に中ではそういった虚構としての物語ではなく、真実を追うために必要な行為態度も語られているので、自分はそれを参照点として日々動いていくしかない。
なかなか一回で内容すべてを理解できないかもしれないが、まだ読まれていない方は読んでみると、何かしら刺さる部分はあるはず。