読書レビュー:『ビジョナリーカンパニーZERO』(ジム・コリンズ/ビル・ラジアー)
基本的には起業・企業を成功させるために重要なことが記載されているので、凡庸な平社員である自分にとっては目線がかなり高くあるように感じたのは否めない。
ただし、成功する組織の特徴や、リーダーシップのあり方についても、成功した偉大な企業を事例にして述べられているので、そういった点は自分にも有益だった。
企業を導くうえで重要な要素は、結局個人の人生においても重要なことが多い。
例えば自分個人としてのコアバリューを持ち、そこから人生のパーパスを定め、それを基にBHAG・ミッション、戦略、戦術を設定していくことは、自分の人生を「成功」させるためには不可欠なプロセスだと思う。
そのなかでも個人的には最後の9章(卓越した戦術の遂行)の重要性が気になった。
似たようなところでは、これは以前に読んだ『「仕事ができる」とはどういうことか?』でも実行の順番といった実際に手を動かす作業の重要性に触れられていた。
結局どれだけ明確なコアバリュー、パーパス等があっても、それを実行できなければ何も生み出されない。
その意味でも遂行力の重要性については改めて考えさせられた。もっとも自分が仕事ではまだ下っ端で実行・遂行する力が重要なポジションにいるから気になっただけかもしれないが。。。