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読書レビュー:『運は遺伝する』(橘玲/安藤寿康)

これを踏まえ、かくいう自分としては今後子どもにどう接していくか。 遺伝的な素養として知能が高いことはあまり期待できないし、運動能力が極めて高いということもなさそうではあるので、何かを強制して習わせることは避けるようにしたい。 本人の希望を聞いたうえで対応するのが一番だが、それだけだと視野が狭くなりがちなのが難点ではあるが・・・。 いずれにしても遺伝的な影響があることを認識したうえで、過度に子どもに期待しすぎることなく、なるべく本人の適性がありそうな活動にコミットできる環境を整えていくことを目指していきたい。言うは易く行うは難しであるが。
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読書レビュー:『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』(高松智史)

自分がマネージャーではないこともあって、後半のメンタル的な部分の方が刺さるものが多かった。 とにかく読みやすく、実用的・プラクティカルなので役に立つ、というのは前作から変わらないところ。 読めば何かしら気づくことがあるし、参考になる。 個人的には、「人生はメンタリティ。そしてビジネスはもっとメンタリティ」「ビジネスは人生の下位互換」というのが刺さった。 前者は、頭の回転だったり、知識の抱負さ、論理力などが大事だと思ってしまうところ、その前段階としてメンタリティが重要だということを再認識させてくれる。 いわゆる「勝者のメンタリティ」と言われるようになったのも、メンタリティの重要性に対する認知度が高まってきたからだろうか。 また後者については、捉え方によっては逃げているようにも聞こえがちだが、どう考えても人間にとって人生の方がプライオリティが高いことを考えれば、これは意識しておくに越したことはない。 仕事をしていると、ついつい仕事が人生の全てのように見えてしまうときがあるが、そういうときに視野狭窄にならないために、このフレーズを唱えよう。 内容が盛り沢山で、一度読んだだけだと消化しきれない。 著者が言うとおり、重要だと思ったところや、使える部分は「暗記」するまで繰り返し読み込まねば。
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読書レビュー:『キャリアを切り開く言葉71 「自分の強み」に磨きをかける』(北野唯我)

確かに自分自身が日常的にどういった言葉を使っているかに自覚的になることは、自分自身を言語化していくうえでの第一歩になりそう。 そこから自分が他人に対してどういった言葉を使っているかまでをモニターできるようになれば、相手に対してどんな言葉をチョイスすればいいのかもわかってくる気がする。 もちろん言葉のチョイスだけでなく、タイミングや言い方、そのときの関係性なども考慮する必要はあるだろうが、まずは直接的に意味を伝える言葉に意識を向けること。 月並みであるが何気なく使っている言葉に自覚的になる。これがまずは自分を知るスタートになる。 自分自身と向き合うきっかけを与えてくれる意味でも本書は有用であるし、なにより読みやすいので是非読んでみてほしい。
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読書レビュー:『コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法』(古谷昇)

「コツで覚える」ことが推奨されている本書においては、仕事や思考方法に関する具体的なテクニックやノウハウ、細かなフレームワーク(一部あるが)が解説されているわけではない。 コンサルや仕事の原理原則、マインドセットといったより根本的な考え方にフォーカスが当たっており、仕事に向き合う際のOSを提供しているイメージ。 高松智史氏の帯コメントに「ひっそり、じっくり、理解したいコンサル原典」とあるが、まさにその通りで、平易な言葉で書かれているのですぐに読み終えられるのだが、一度では理解できていないし、自分自身に落とし込めていない感が強い。 再度読まねば。
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読書レビュー:『仕事がデキる人のたたき台のキホン』(田中志)

これは言うは易く行うは難しで、実際にはハードルが高い。しかし、そうしないとたたき台が「たたき台」にはならない。 早めに叩かれて、課題に対する目線合わせをしておくことにプライオリティを置いて、そのためにはどんどん意見を言われた方が良いと認識を変えねば。 それにしても「たたき台」をテーマにした本は盲点だった。仕事をしていると「たたき台」という言葉はよく聞くのだが、それに関する書籍がなかったとは・・・。 このテーマ設定、目の付け所も勉強になる。
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読書レビュー:『すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック』(内藤誼人)

それを考慮すると自分自身が優秀層でいられる組織や場所を見つけたうえで、そこで活躍することを意識的に選択するというは賢明な判断のように思う。 いる場所によって評価される能力が異なり、また周りとのバランスでも能力の高低は変わってくる。人の能力が相対的なものだというのは忘れがちなので覚えておきたいところであり、それを意識するうえでも「小さな池で暮らす」という戦略は役立ちそう。 全部で80個のすぐに役立つ心理テクニックが載っており、読むのに時間もかからないので誰にでもオススメできる本。
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読書レビュー:『黎明 日本左翼史 左派の誕生と弾圧・転向 1867-1945』(池上彰/佐藤優)

そのなかでも戦前と戦後の違いとして「戦前はナショナリズムと宗教と左翼運動が渾然一体となって」いることが挙げられているのは興味深かった。 今となってはこの3つが同列に扱われることはないし、むしろ相容れない部分が多いように感じるが、戦前においてはそれらが一体となっていたというのは意外な部分であり、このフレームがわからないと戦前の左翼史がわからなくなるという。 世界的に反移民の潮流が広がるなかではナショナリズム、国内外で対立の根源となっている宗教と左翼運動がどう結びついていたのか。 このことを整理しておくことは今後の政治的・社会的な動きを掴むのに活きてくるはず。 本書は比較的理解できたとはいえ、まだまだ消化不良の部分も多い。 この4冊目でシリーズは完結ということなので、まずは本書も含めもう一度本シリーズを読み直すようにしなければ。。。
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読書レビュー:『それからの帝国』(佐藤優)

これだけ知識を有し、頭の回転の速い人が勉強しないといけないと言っている状況で、凡人が勉強しなくては差は開くばかり。 このあたりは一種諦めというか、知識人により勉強してもらい、国を良い方向に舵取りしてもらうことを期待するのも一般庶民の選択肢のひとつなのかもしれないが。 また佐藤優氏が次世代に経験を伝えることを意識し始めたのもサーシャがきっかけとなっていることも本書を通じてわかる。 ある程度の年齢に達すると自分自身が経験したことを次の世代に引き継ぎたくなるのは人間の本性なのだろうか。 人類の進化の過程で知が継承されてきたことに鑑みれば、本能的なものなのかもしれない。 佐藤優氏の身体的な不調の問題もあって、あとどれだけこの手の自伝的ノンフィクションが出版されるかわからないが、一読者としては可能な限り氏の物語を読みたい。 今回も間違いなくオススメできる。
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読書レビュー:『替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方』(国分峰樹)

例えば著者自身の専門性がどういった過程で磨かれていったのか、そのプロセスをどの論文を読み、どういった問いを立て、どうやって専門性を身につけていったのかを具体的に知りたかった。 もしかしたらこのあたりを述べると大学院での研究活動の紹介になってとっつきづらくなるから避けたのかもしれないが。 当たり前のことであるが、一朝一夕では専門性は身につきませんよ、というのが本書を通じて得られた一番のメッセージかもしれない。
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読書レビュー:『降伏論「できない自分」を受け入れる』(高森勇旗)

変化するというと0から100に一気にトランスフォームすることを思い浮かべがちだが、当然だがそんな風に一気に変わることはない。 変化は徐々に少しずつしか起きない。これも重要な示唆のように思う。 本書にはそのためのステップが細かく書かれており、すぐに取り組めるという点で極めて実践的であり実用的な書籍といえる。 あとは自分自身がこのマインドセットを導入し、仕組みの導入など含め取り掛かれるかどうか。 オススメできる一冊。
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