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読書レビュー:『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健)

日記の読者である自分自身にわかってもらおうとする意識。ここに日記のパラダイムシフトがある。 この本は自分自身でも再度読み返したいし、自分の子どもが大きくなったとき、それこそ中学生くらいになったタイミングで贈りたい。 それを有り難く受け取ってくれるかは未知数だが、少なくとも自分が中学生のときに本書に出会っていたらまた自分の人生が違ったものになっていたように思える。それくらい良書だ。
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読書レビュー:『世界はなぜ地獄になるのか』(橘玲)

個人レベルとしては上述のとおり、そういったトピックを避け、批判しないことが重要となってくるが、それが社会的なレベルで最適解なのかというと疑問は残るところ。といっても現実的に解決する方法がまったくなさそうであるが・・・。 やはり一個人としては半径5メートルくらいの親しい人とのコミュニケーションを重視して、面倒になりそうなことは避けるという態度で挑むほかなさそう。
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読書レビュー:『アウトプット思考 1の情報から10の答えを導き出すプロの技術』(内田和成)

この視点をもって生活するのとしないのとではインプットも当然違ってくる。 「大事なことは、自分がどこで食っていけるか(あるいは組織の中で差別化できるか)常に意識すること」とあるように、市場において差別化することが難しいのであれば、まずは組織内での差別化を意識するというのは、組織内での生き残りという意味で大事になってくる。 どこの場において相対的に自分が優位な部分が少なからずあるはず。 それを意識して仕事や業務を行えば、その組織内での相対的なポジションは上昇し、周りと差別化することができる。 期待役割、マイナスのエントロピー、スパークを生む情報など、著者独自と思われるキーワードがあるのも、本書の内容を思い出すトリガーとして役立ちそう。 本書は、思考の土台となる考え方を掴むのに役立つはず。
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読書レビュー:『教養としての「病」』(佐藤優/片岡浩史)

勤務医としては大学病院の勤務医が年収2,000万円を超えないというのも知らなかったし、開業医であっても平均2,730万円というのも想像よりは少なく感じられた。 そういった背景もあって、美容整形の世界に行って若くしてお金持ちになるという道を目指す人も出てきているのだろう。 お金を稼ぐことを第一に考えるのであれば、医者という職業は必ずしも適さないということかもしれない。 これはどの職業にも多かれ少なかれ言えることかもしれないが、特に公共性や公益性の高い仕事はより当てはまるように思う。 医療の問題は根深そうで、一気に変えることが難しそうではあるが、現状どういった問題点があるのかを把握できる点でも本書は一読する価値がある。 それにしても佐藤優氏の病状がファンとしては心配であるし、そんな中でも仕事を続ける佐藤優氏の倫理観に敬服の念を抱く。
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読書レビュー:『英語達人列伝II かくも気高き、日本人の英語』(斎藤兆史)

英語学習に適性もあり、かつ意欲もある人は著者の言うような王道の英語学習に進むのが好ましい。 しかし、そうでない人にとっては、仕事などで仕方なく英語を使わざるを得ない状況下で学習しなければならない場合が多く、そうなると王道の英語学習を薦めるのも難しいように思う。 あくまでコミュニケーションツールとして割り切って英語を使うくらいの感覚で、とりあえず伝わり、聞き取れ、読めればOKとなるのは致し方ないように思う。 それが教育としてどちらのスタンスを取るかによって一元的にどちらかのスタイルになってしまうから議論になるのだろうけど・・・。 ただ結局、個人がどういう判断でどちらの道を歩むのか決めるところだと思うので、あまり教育に拘り過ぎなくてもいいような・・・。 好きな人は勝手に勉強するし、どちらかというと方法論よりも動機付けの方が大事だと思う。 と、ご多分に漏れず自分も英語教育について語ってしまったが・・・、とりあえず自分としては適正がないにしても、本書の達人たちを見習いつつ今後も英語学習を進めていきたい。
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読書レビュー:『非常識な成功法則』(神田昌典)

本書にあるとおり「本当にこんな簡単なことで変われるのか、と思うだろう。そのように多くの人が疑うので、誰もやらない。その結果、やった人だけが、どんどん成功していくのである」というのが真理なのだろう。 だからこそ、とりあえず一歩足を出してみる。何か変化が起きるように。 何もせずに過ごせば当然のことながら何も変わらない。 自己保存というか現状肯定というか、変化を嫌うのが人間のデフォルトであることを考えれば、そういった変化を厭わずに行動できる人は少数なのだろう。だからこそ成功できる。 自分も斜に構えるタイプでもあるので、それで成功できるのかと疑問に感じてしまいがちだが、そこは素直にまずはやってみる。この姿勢が重要。 変化を怖れない。変化を怖れず行動して何かしら現状から変化を起こす。現状から多少でも変化すれば何かしら現実が変わってくる。 成功するとは現状維持したいという強い力に対する闘いのように思う。
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読書レビュー:『成功者の告白』(神田昌典)

仕事で問題を抱えれば家庭にも影響は出るし、家庭で問題が出れば仕事にも影響する。 よく考えれば当たり前のことであるのだが、意外と誰もこの点を指摘しない。 「家庭の話を仕事に持ち込むな」というようなフレーズに代表されるが、仕事と家庭のリンクに触れることはどこかタブーに近い印象がある。 本書は起業家の仕事と家庭の関係を中心に話を展開していくが、このことは起業家でないサラリーマンであっても当てはまるし、参考になる。 自分としても、家庭の問題から目を背けるために、ついつい仕事の世界に逃げてしまいたくなる欲求に駆られることがあるし、実際にそうした振る舞いをしてしまったときもある。 ただ、それでは家庭の問題が解決するわけではないし、その未解決が仕事にも影響してくる可能性は十分にあり得る。 家庭の問題だからと蔑ろにする態度は、回り回って仕事に影響してしまうことを考えれば、家庭にもしっかりと向き合っていくことは必須だろう。 この重要な指摘を小説を通して追体験できるのが本書のすごいところ。 もちろん単純に読み物としても面白い。オススメの1冊。
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読書レビュー:『欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア』(ルーク・バージス)

自分が人生において何を望むのか。 それは仕事やキャリア、家庭など人生全般への設計に関わってくる根幹的な部分に影響するものであり、そこに模倣的な「薄い欲望」が入らないように意識することは極めて重要に思う。 加えてこの考え方は無駄なものを買わなくなったり、無駄な行動を自制できるというメリットを副次的に生み出す気がする。 この書籍も400ページ弱あり、それなりに分量があるけれど、欲望と模倣の関係を捉え直していくのには有益な1冊である。
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読書レビュー:『稼ぎ方2.0「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代』(村上臣)

どうやってファンを稼いでいくか。 個人が「クリエイターエコノミー」のなかで生計を立てるには、このファンの獲得がセンターピンとなる。 既存のSNSや新たなツールも活用しつつ、どのマーケットでどういう切り口で自分の好きなもの、武器を提供していけるかが鍵となるが、この提供するコンテンツや内容を作り上げることが難しいことに変わりはない。 本書の著者自身も「私自身はやりたいことが見つからずに困った経験がありません」と語っており、このあたりは先天的なものを感じてしまう・・・。 まったく何も知らず、ただ漫然と仕事をするよりも、「クリエイターエコノミー」を意識しつつ、何かしら行動を起こせれば、少しは違った未来が見えてくる(はず)。 文書も平易で、これまでの考え方との対比しながら話が進んでいくので大変読みやすい。
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読書レビュー:『国難のインテリジェンス』(佐藤優)

これは「第三者委員会」のケースにとどまらず、あらゆる事件が起きたときも、その起きたときは色々とニュースになるものの、最終的に何が原因であったとか、どういった結果になったとかが報道されることは少ない気がする。(報道はされているのだろうけど、扱いが小さくなる) ニュースというメディアの性質上、新しいものが優先されるので、過去の事件の原因・結果が相対的に扱いが小さくなるのは致し方ないのだろうが。 その他でいうと人材の話も興味を引いた。 人口減少トレンドの日本においてどうやって優秀な人材を育むかは喫緊の課題。 かくいう自分ももちろん自分自身で勉強して、必要な分野のキャッチアップをすることは重要だが、子どもの教育という観点でもどうやって人的資本を高めるかは、親としても気にすべきところ。 佐藤優氏が「異文化体験はもっと早く中学生か高校生のうちにしておくと、将来、海外で学んだり働いたりしたいという動機を生み出すことになる」と述べているが、やはりどこかのタイミングで海外の異文化に触れさせることは、何かしらの動機づけに繋がる意味で重要だと自分も感じる。 対談本なのでわかりやすく、一つのテーマも短いので細切れでも読むことができる。読めば何かしらのテーマから得るものがあるはず。
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