年齢も30歳を超えてくると、段々と自分の成長を感じられなくなってくる。
体力の低下などを考えると、成長というよりもむしろ退化してきているように思う。
自分のここ数年を振り返ったとしても、多少は知識が増えたり、資格が増えたりはしているものの、目に見えて成長している実感はないし、側から見ても同じように成長したとは見えていないだろう。
この成長という進歩を感じられるかどうかは意外と重要な要素であるように感じる。
少しでも前に進んでいる感覚がないと、自分のなかでポジティブな感情を抱けない。
ポジティブさが必ずしも必要なわけではないのだが、生きていくうえで希望を抱けなければ、生きること自体の活力を生み出せなくるように思う。
その点、子どもは成長がわかりやすい。
当然ながら身体的にも成長するし、同時に精神的にもまた成長し、知力もまた蓄えていく。
子ども自身に成長実感のようなものはないのだろうが、日々着実に成長、進歩していく。
昨日より今日、今日より明日、明日より明後日と、常に進んでいく。
自分自身の成長を感じられないなかで、子どもの成長を見ることがその代替として自分に擬似成長を感じさせるものになっているのかもしれない。
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