利他的であること(幸福感を感じるために)

日々の生活

「利他」を辞書で調べてみると「他人に利益となるように図ること。自分のことよりも他人の幸福を願うこと」(デジタル大辞泉)とある。

「自分のことよりも他人の幸福を願うこと」というのはよく聞くフレーズではあるが、考えてみるとなかなかスゴイ。

人間も生物である以上、自分の遺伝子を後世に残すべく、子孫繁栄に資する最適な行動を取る。その意味で言えば、他人の幸福を願うことは自分の利益に反しないとしても、直接的に利することでもないので生物的な行動原則からは逸脱するといえる。

それでも何故か利他的である人のほうが幸せそうに見えるケースがある。というより利他的に振る舞っている人じゃないと幸せそうに見えない気がする。単なる思い込みかもしれないが。

自分の利益を最大化することに勤しんでいる人を見て、幸せそうに見えないのは何故なのか。

人間が社会的生物であることが関係しているのかもしれないが、社会のため、もしくはケースによって賛否はあるが国家のために行動するといった大義名分を持つことの力強さに起因するような気がしている。

利他的であることが幸せのための必要条件であるのかはわからないが、少なくともそういった振る舞いを行っていないと自分としては幸せを呼び込めないように感じる。

そうであれば自分も利他的に振る舞わねばならない。

こうやって決めると、自分の行動の指針ができる。

何かを選択するときやアクションを取るとき、この決断や行動が利他的であるかどうかチェックするようになる。それが人生において羅針盤になるかもしれない。


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