2021年にどれだけ書籍を購入して、金額がいくらになったかを先日紹介した。
今回は2021年のなかで印象に残った書籍3冊を挙げてみたい。そんなに優劣はないのだけれど、一応ランキング形式で。
第3位
第3位は、『ビジョナリーカンパニーZERO』。
ビジネス書として非常に有名な『ビジョナリーカンパニー』シリーズの日本語版の最新作。
名著と呼ばれているので読もう読もうと思っていたのだが、ずっと読めずにいた。最新刊が発売するということだったので、この機会に読むことにした。
自分自身は起業するわけでもないので、ダイレクトに役立つわけではないが、個人レベルで読んでも人生の羅針盤として参考になる部分が多くあった。
パーパス経営という言葉を聞くようになり始めた日本においても、今後はビジョンや大義による会社経営・マネジメントが主流になっていくはずなので、そういった視点からも示唆に富む内容だった。
第2位
第2位は、『スピリチュアルズ』。
橘玲氏の著作は2021年でいうと他にも『無理ゲー社会』を読んだが、個人的にはビッグファイブ理論を拡大する形で現代社会の特徴を解説する『スピリチュアルズ』の方が参考になった。(読みやすさとしては『無理ゲー社会』の方に軍配が上がるかもしれない)
知能のほとんどが遺伝要因が大きいことや、現代社会の依存傾向やデジタル技術進展に伴うマーケティングなどなど、読んでいると愕然とする部分も多いが、そういった出来事が起きている・実験、実証されているという事実を知るだけでも今後の身の処し方が変わってくるように思う。
第1位
第1位は、『「仕事ができる」とはどういうことか?』。
もともと単行本が出た2019年から買おうと思っていたのだが、機を逸し続けていた。新書版になって発売されたのを本屋で見かけたのを機に読むことができた。
働いている人であれば誰しもが思い思いの「仕事ができる」の像を持っているはずで、かくいう自分も何となくイメージは持っていたが、いまいち言語化できていなかった。
この本を通じて、自分が普段感じていたことが言語化されていったように思えて、それが読んでいるときに心地よく感じた。
特に時間的な手順、すなわちどういった順番で物事を進めるかに「仕事ができる」が現れるというのは新鮮だった。
それまで自分は何かアイデアをひらめいたり、うまく交渉したり、資料作成がうまい、などを仕事ができるイメージとして漠然と抱いていたが、仕事の順番にセンスが出るとは考えもしなかった。
言われてみればどの順番で進めるかを間違っただけで、すぐにプロジェクトもダメになることを考えれば当たり前の話ではあるのだけど。。。そこに意識的でなかったことを気付けた点でもこの本を読んだ価値があった。
まとめ
こうやって印象に残った3冊を見てみるとそこまで共通点がないように思うが、割と著者が有名なので玄人感がないランキングとなってしまったのは否めない・・・。玄人でないので気にする必要はないのだけれど。
2022年はもう少し硬めの本を読んだり、小説も読んでいって、そういった本がランキングに入るようになれば、自分の幅が広がった証拠になるかもしれない。
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