レビュー(『上級単語特急 黒のフレーズ 』と『超上級単語特急 暗黒のフレーズ』)

TOEIC L&R Test

TOEIC単語帳

TOEIC950点の取得に向けて単語力強化を目的に2冊の単語帳を使用している。

最初は「出る単特急 金のフレーズ」(通称:金フレ)を使っていたのだが、ほぼほぼ覚えてきたこともあり別の単語帳を探していたところ発見したのが『上級単語特急 黒のフレーズ 』(以下、『黒のフレーズ』)と『超上級単語特急 暗黒のフレーズ』(以下、『暗黒のフレーズ』)の2冊だった。

正確にいうと昨年の9月に『黒のフレーズ』を購入はしていたのが、あまりチェックが進まないままになっていた。ところが今年の4月に『暗黒のフレーズ』が発売されたのをきっかけに、『黒のフレーズ』と『暗黒のフレーズ』を両方とも同時に覚えていくことにした。

『黒のフレーズ』・『暗黒のフレーズ』

内容

『黒のフレーズ』・『暗黒のフレーズ』ともに単語帳としての配列や構成は金フレと同じである。

左ページに覚えるべき単語の入ったフレーズが10単語掲載されており、右ページにその単語・単語の意味と類義語・派生語・対義語・文法事項・著書のメモなどが載っている。

この単語帳の特徴としては単語をAランク・Bランク・Cランク・Sランクの4つに分類しており、

『黒のフレーズ』・『暗黒のフレーズ』
Aランク 600点から800点レベルの「やや難」単語
Bランク 800点から900点レベルの「難」単語
Cランク 900点から950点レベルの「超難」単語
Sランク 950点から990点レベル「鬼難」単語

という順で難易度が割り振られている。

そして見開きページごとに、以下のランク順に単語が掲載されている。やはり『暗黒のフレーズ』の方が難しいということで、Sランクの掲載数が『黒のフレーズ』よりも1ページあたり1単語多い構成だ。

『黒のフレーズ』
Aランク 3単語
Bランク 3単語
Cランク 2単語
Sランク 2単語
『暗黒のフレーズ』
Aランク 3単語
Bランク 2単語
Cランク 2単語
Sランク 3単語

 

難易度

『黒のフレーズ』

初見で見た感じ難しい単語だらけというわけではない。Aランクの単語は600点レベルからということもあり、割と簡単と思える単語も入っている。これは『暗黒のフレーズ』も同じだ。

一方でCランクやSランクになると難しいと思える単語が増える。特に抽象的な単語や、逆に学問名などより具体的な単語が出てくるところに難しさを覚えた。

『暗黒のフレーズ』

こちらも基本的には『黒のフレーズ』と変わらないが、上述したようにSランクの掲載が増えていることから『暗黒のフレーズ』の方が知らない単語が多かった。英検1級の際に勉強したような単語がちょくちょく出てくる印象である。

例えばrecapitulate(〜を要約する)が『暗黒のフレーズ』に掲載されているのだが、この単語は『英検1級でる順パス単』にも載っているものだ。

全ての単語が英検1級クラスというわけではないが、Cランク・Sランクの単語になると英検1級レベルのものも出てくる。

時間

初回

知っている単語と知らない単語の選別作業を1時間250単語ほどのペースで進められたので、4時間で選別作業が完了した。(わたしは通勤時間の往復の3回分でチェックできた)

その後は知らない単語だけを中心に毎日1時間強の時間を使って1周回すようにした。後半は覚えた単語も増えてきたので回す時間は短くなり、40分で1周くらいのペースに。この時点で一から全ての単語を再度チェックすることにした。

2回目

初回の選別作業よりも当然ながら時間は掛からなかった。1時間半〜2時間位で1周回すことができた。

その後は初回と同様に知らない単語だけをチェックする作業を毎日できるだけこなすようにした。(通勤時間の往復で『黒のフレーズ』・『暗黒のフレーズ』をそれぞれ1周させるイメージ)

感想

金フレがある程度覚えられた人で、

・単語学習自体に苦痛がない人

・知らない単語を貪欲に覚えたい人

への使用を薦めたい。金フレのレベルの単語を覚えていれば特に問題なく使用することができるはず。ただ難単語も出てくるのは確かなので、「単語学習が辛い」、「単語は極力覚えたくない」という人は買うのは避けたほうが良さそうだ。

とりあえず試してみたい人は『黒のフレーズ』の方を先に買って勉強したうえで、肌に合うようであれば『暗黒のフレーズ』も続けて買ってみるというステップだろうか。

自分としては覚えていた単語の整理や、TOEICっぽい表現も学ぶことができたので2冊ともに買って満足している。

ただ抽象的な単語や似た意味の単語が多くなってくると、フレーズで覚えるというこの本のコンセプトが有効に働かないように思えた。

抽象的な単語はなるべく文脈を多く使って覚えたほうが記憶に残りやすいので、フレーズではなくセンテンスで例文があった方が覚えやすなーとは個人的に感じた。

その意味では、既に出ている『金のセンテンス』と同じコンセプトで『黒のセンテンス』・『暗黒のセンテンス』が出れば、そちらの方が覚えやすいかもしれない。

まとめ

TOEICの単語のレベルも段々と上がっている印象があるので、意識的にボキャビルすることは必要に感じる。『黒のフレーズ』・『暗黒のフレーズ』はそういった需要に応えるために発刊されたのだろう。

TOEICの単語帳で金フレ以上のレベル感のものはなかなか見つからないので、この本がその穴を埋めるように思う。金フレが好きな人は是非『黒のフレーズ』から始めてもらいたい。

自分としてはとりあえず2周はしたので、あとは覚えられない単語を中心に引き続き2冊ともにチェックを続けていきたい。

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