目的は見失いやすい

仕事

手段が目的になっている、という言葉がある。

目的を達成するための手段であった行動それ自体が目的となってしまう現象のことだ。自己目的化ともいう。

そう、目的は忘れられやすい。ご多分に漏れず私も自分の目的をすぐに忘れるし、それは仕事上でもよく起こる。

あるプロジェクトを進めていく中で、最初に想定していた目的とは違う方向に進んでいってしまったとき、ここまでやってきたからというサンクコストのために結局目的とは別の方向に行ってしまう状況がよくある。

英語の勉強をしているときも、スピーキングの向上が目的なのに、いつの間にか難しい単語や言い回しを覚えることや、英字新聞を読むことに時間を費やしてしまい、結局目的のスピーキング能力向上を達成できなかったことが少なく見積もっても5回はある。

こんなしょうもないことが起きるのは自分のような鈍才だけかと思っていたが、そうでもないようだ。

先日、博士号を持つような人々と打合せする機会があったのだが、そういった人でも目的を見失いやすいということを目の当たりにした。

それぞれ専門的な研究をされているような人でも、目的から乖離した行動を取ることがある、ということを目にして、変な安堵感を覚えた。

自分のような凡才だけが目的からすぐに離れてしまうわけではなく、どんな人でもそういった行動をとってしまう可能性があるということを知って安心したのかもしれない。

常に目的は何かを自分に問い直す。常には難しいにしても、定期的に自分で目的は何だったのかと自問自答する機会を持つことは、仕事においても、勉强においても重要だし、人生において肝要だろう。

そもそも人生の目的を考える必要もあるけれど。

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