受験の失敗と人生への自覚

大学受験

この時期になると受験関連の話題を耳にすることが増える。

わたし自身2回も浪人しており、受験で負けている数は人よりも多いと思うので、この時期になると苦い思い出が毎年蘇る。

こうやってある程度の年月を経たうえで少し冷静に振り返ってみると、結局自分の受験の失敗は自分自身の人生に対する自覚が足りなかった(今も足りているか疑わしいが)ことが主要因のように思う。

当然ながら遺伝的な問題だったり、環境的要因も大きく影響していることは否定できないが、この人生への自覚というか、責任感が希薄であったことも失敗の原因になっていると感じる。

受験するにしても建前上は自分の意志で、好きにそれを選んだという体裁をとるものの、その内実は「どうにかなる」、「誰かがどうにかしてくれる」という甘えに頼った考えが頭の片隅に常にあったように思う。

それは、自分の人生であるがゆえに、主体的に選び、責任を持って取り組むという姿勢の欠如を意味する。

もちろん当時はそんなことを考えず、自分は精一杯やっていると思っていたけれど。

ただ、2浪で落ちたときの対処方法(働くのか受験を続けるのか)や、その後の人生をどう生きていくかのプランなどを描こうとしなかったのは、それが現実を直視することであり、そうすることが怖かったからだろう。

2浪しているがために、ある程度の偏差値の大学に進学しなければというプライドだけで生きていたが、そこに自分の人生への自覚はなかった。

親に金銭的にも精神的にも依存しすぎていたのが、こういった自覚の無さの原因なのだろう。

どうやって自分で生きていくか。その自覚。それを早いうちに少しでも気がつくことが受験への成功の鍵にもなるだろうし、後々就活などにも活きてくるように思う。

こうやって考えてみると、自立心をどう育むかというのは、思ったよりも子育てにおいて重要な視点なのかもしれない。

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