何かモノを買うとき、ほぼ必ず他者が行っているその製品の評価やレビューをチェックする。
Amazonのカスタマーレビュー、商品を紹介しているブログ・YouTube動画などを確認し、その製品の良し悪しを聞き、買うべきかどうかを判断している。
これはわたしだけでなく、多かれ少なかれこういった他者の評価やレビューをチェックしたうえでモノを買うことは一般的になっているように思う。
手軽に他者のより具体的な評価を聞けるようになったことで、そういった他者の推薦やオススメを買うことへの信頼度が増しているということか。
わたし自身もモノを買うときは100%に近い確率で事前にレビューをチェックし、さらにその製品のブログ記事やYouTube動画がないかを調べる。
白物家電からはじまり、パソコン、スマホ、また洋服や靴、メガネ、書籍、日用品に至るまで、初めて買うもののほとんどの購入に際してチェックしている。
もちろん食料品や日用品の一部、また書籍の一部などについては調べることなく購入しているが、値段の高いものになればなるほど、失敗のないように調べることが多くなっているように感じる。
しかし、である。
よく考えてみると、こうやって他者のレビューや評価の良し悪しで購入を判断しているというのは、自分で考えることを放棄していることに等しい。
実際に自分で調べ、実物を見に行き、比較検討したうえで購入するというプロセスにおいて少なからず考えが働く。
そのプロセスを他者のレビューで代替することは、考えることが面倒だからそうしているに過ぎないのかもしれない。
さらにいえば、レビューをチェックしたうえで比較検討すれば、まだ良いほうで、「誰々がオススメしているから買う」といった段階になると、ほとんど何も考えずに購入しているに近い。
そのレビューしている人自身への「信頼」があるからこそ成り立つわけであるが、このマインドセットになるといよいよ考えを放棄しているように思えてくる。
商品の購入だけでなく、科学技術の働きなどあらゆる場面において、この「信頼」が世の中を成り立たせているので、何もモノを買うときだけの話ではないけれど。
ということで、自分自身の目利きの感覚を磨くうえでも、もう少し自分自身で実物を見たり、調べたりしたうえで買い物するようにしていきたい。
といっても言うは易く行うは難しで、失敗した買い物を避けようとすると、結局は人のレビューを見たくなってしまう。。。この衝動は意外と抑えがたい。
人が薦めるからといった理由から買ったりするわけでなく、よく吟味し、丁寧に買い物する姿勢を貫けるようにしたい。
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