歯科矯正・歯列矯正

日々の生活

現在、歯科矯正をしている。

歯科矯正を始めたのは2016年2月頃からだったので、もうかれこれ5年は続いていることになる。

もっとも現在は矯正した歯が元に戻らないようリテーナー(マウスピース)を半日使っているだけなので、器具自体は付けていないため、歯科矯正をしている意識はそこまでない。

わたしが経験した歯科矯正を少し紹介したい。

経緯

もともと顎が小さい割に歯が大きかったため、うまく歯列が揃わずにデコボコとしていた。

小学生の頃に歯医者へ行ったときに歯科矯正するのはどうか、と歯医者さんに進められたのを覚えている。そのときは親が「歯科矯正は高い」と言っていた記憶があり、当然そのとき歯科矯正をすることはなかった。

歯並び自体はそこまで酷く乱れていたわけではなかったので、その後特に気にしていなかったのだが、大学生の頃にふと自分の歯並び、特に八重歯が気になり始めた。

『外資系の流儀』という本を読んだのがきっかけだった。

この本の中で「歯並びには要注意」という項目があり、アメリカ人は歯並びが悪い人は自己管理能力がない人とみなす、という記述を読んでから急に自分の歯並びを治したいたいとおもうようになった。

しかしながら、外資系の企業を受けるわけではないし、そもそも矯正ができるほどお金が当然なかったので、そのときはそのまま諦めていた。

大学卒業後、社会人になり多少お金に余裕が出来てきたとき、再び歯科矯正が気になり始めた。

そのときはほとんど下調べ等もせずに、地元の歯科矯正専門の歯医者にそのままアポを取り、すぐに治療を始めることにした。

治療

最初に診察を受けて、自分の歯並びの現状を写真を使いながら説明された。

わたしは歯並びが悪い影響でやや受け口になっていたことがわかったのだが、矯正することでそれも解消されるはず、という話だった。

診察を受けた時点では未だ正式に契約してはいなかったのだが、もはや一刻も早く矯正したいという気持ちになっていたので、すぐに契約する旨を伝え、歯科矯正が始まった。

顎の大きさの割に歯が大きかった自分は、きれいに並べるために上下左右1本ずつ抜歯した。抜歯することで空いたスペースを使って歯を動かしながらキレイに並び替えるということだった。

抜歯自体は痛みを当然伴うし、抜歯後もご飯をうまく食べられなかったりと、抜歯による煩わしさがストレスになった。

また抜歯も1本ずつ実施するため、4本抜歯が完了するまでにも2〜3ヶ月要した。

社会人になると基本は平日の夕方の予約になるので、なかなか予約が取れなかったのも遅くなる要因だった。

ようやく抜歯が終わると、いよいよブラケットを取り付けて矯正の開始。

付けた直後は確かに痛くてまともにご飯を食べられなかったが、2〜3日すれば痛みもなくなっていたので、通常どおりにご飯を食べることが出来た。

歯磨きが大変

矯正中に1番大変なのは、歯磨きだと思う。

ブラケットを付けると食べたものが器具に付着することが多発するので、毎食後には必ず歯磨きをしないとならない。また歯磨き自体も器具が邪魔でうまく歯を磨くことが出来ない。

わたしは歯間ブラシ、デンタルフロス、タフトブラシ、またパナソニックの「ジェットウォッシャー ドルツ」を使うなどして、虫歯にならないように努めた。

ブラケットを装着して最初の半年はなかなか慣れず、歯磨きにも苦戦していたので、歯科矯正の面倒さに嫌になった。

しかし、徐々に慣れてくるとそこまでストレスも感じなくなってきた。また歯並びが少しずつ良くなるのも見てわかるので、それが嬉しく感じられた。

ただ、わたしの歯は動くのがとても遅かったので、ワイヤー太めにしたり、締め具合を強くしたりして徐々に動かしていった。

そしてブラケットを付け始めてから4年ほど経ってようやく器具を外すことができた。そして現在はリテーナーを付け始めて1年ほど経ったところである。

お金

わたしが行った歯科矯正は一般的な歯科矯正のイメージ通りのブラケットタイプのオーソドックスなもので、値段は総額で90万円ほどだった。90万円のなかには、定期的なメンテナンス料金や装置代も含まれている 。

90万円を一括で支払うと5%ほど安くなるということだったが、さすがに一括で支払うほど金銭的な余裕はなく、分割払いにした。分割払いにしても分割手数料は掛からなかったことも大きい。

金額としては大きかったが、歯は一生付き合わなければいけないので、十分コストに見合うと考えた。

メリット

笑いやすくなる

これが最大のメリットだと思うが、やはり歯並びが良くなると人前で躊躇なく笑うことが出来る。

矯正する前のわたしは笑うときに、どうしても自分の歯並びが気になっていた。

正直日本人であれば、周りはそこまで気にしていないとも思うのだが、如何せん自分自身が気になっていた。

その悩みが解消でき、特に後ろめたさなく笑うことが出来るのは、自分にとって最大のメリットだ。

歯が磨きやすい

矯正する前、歯の重なり部分などがうまく磨けないことがあったが、矯正後はそれがなくなった。

通常の歯ブラシで特に意識せずに歯磨きをできるようになった。

歯への意識が変わる

歯科矯正前までは、歯医者に行くのも虫歯ができたときくらいであったり、歯磨きも普通の歯ブラシで磨いているだけだった。

歯科矯正を始めてから、少なくとも2ヶ月に1度は歯医者に行き、クリーニングしてもらうようになった。

またブラケットを付けているときに使っていた歯間ブラシ、デンタルフロス、タフトブラシも使うことが習慣化した。

なるべく歯をキレイにしようとする意識を常に持つようなったこと、またデンタルフロス等を使用した歯磨きが習慣化したことは、大きな収穫だった。

まとめ

歯科矯正自体は保険適用外であり、金額も高価なのでなかなか手を出しにくいのも事実だと思う。

しかし、そのコストを掛けるだけのメリットは十分にあると歯科矯正した自分は感じている。

歯医者によってはメンテナンス料金が別だったり、分割払いに手数料が掛かったりもするようなので、金銭的に気になる人は事前に料金体系を十分に調べることをオススメする。(わたしのようにいきなり歯医者に行って、その場で契約するのは本当は良くない)

また最近はマウスピース矯正も流行りつつあるようなので、その辺りも考慮しご自身に最適な矯正方法を見つけて欲しい。

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