小学生のときに友達のお父さんが言っていた言葉がある。
「理系は潰しが効く」
そのお父さんは保険の営業マンと聞いた記憶があるので、おそらく文系出身だったのだと思う。
その話を聞いたときはいまいち実感がわかなかったが、今となってはその言葉の意味がよくわかる。
圧倒的に理系の方が働くうえでは有利だ。
これは昔から変わっていないのだろうが、昨今は特にその傾向にある。
あらゆる業界・分野でIT化やDXが進みつつあり、理系人材のニーズは増えているようにみえる。
もちろん専攻による需要供給にはかなり違いがあるので、理系という大雑把な括りでは語るなというのは承知のうえだが、少なくとも文系と比べるとニーズは相対的に高いだろう。
理系が文系の仕事をすることは容易だが、文系が理系の仕事をすることはほぼ不可能だ。
理系の人が人事・経理・営業の仕事をすることはできるが、文系の人が設計・解析・開発の仕事を行うことはできない。
そして上述のように最近はICT技術、AI技術の隆盛となり、それらの技術に精通したベンチャー企業が繁栄を謳歌している。
だいたいそういった会社のCEOはサイエンス畑の人だ。
まだまだ企業のCFOや金融関係のトップなどは文系出身の人が占めていたり、政治家は相変わらず文系が多数なので、そういったかなり高級なポストで比較すると文系の方が有利というか、コスパが良いのかもしれない。
しかしながら、今後もテクノロジー全盛の時代が続くことを考えると、そのうちそういった理系的・技術的な知識のない人間は淘汰され、企業のCFOや金融関連のトップ、また政治家なども理系出身のエリートがポストを占めるような気がする。
文系の方が母数が多いのに、ますます文系はポストを失っていく。
わたしも高校生のときに理系に進んでいれば・・・。今さら悔やんでも仕方ないが。
文系としての生き残りを図るにはどうすればいいのだろう。。。
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